第42話 ざまぁ!
目を開けるとモバイルランタンの薄明かりに照らされる中、タンクトップになっていた課長のたわわに実った果実の谷間が迫っていた。
課長はノーブラなのかタンクトップからぷっくりとした膨らみが見えてしまう。
見てはいけないと目を背けるとテントには課長が脱いだと思われる上着などが散らばっており、驚いてまた視線を戻すと課長のスポーティだが前を最低限しか隠していない三角のショーツに言い知れない興奮を覚えた。
課長は俺の頬にぴたりと寄せ、耳元でささやく。
「長幼の序ということで私がこっそり抜け駆けさせてもらった。ここを知っているのは私と結月だけ……誰にも邪魔されずに二人きりの時間を過ごせるのは今しかないと思った」
それと同時に課長は膝を使い巧みに刺激してきており、思わずううっと声が漏れてしまいそうになっていた。
「俺は……」
ひっそりとしたキャンプ場まで追ってきた課長の想いに応えないといけないと思いつつも、煮え切らない気持ちもあり、口籠もった俺に課長は先読みしたように伝えてくる。
「私たちの中から誰かを選べば、悲しむ者が出る。結月は誰も傷つけたくないと思って、誰ともつき合うつもりはないんだろう?」
「えっ!? なんで課長はそれを……」
「私は結月の上司だ。入社以来、ずっと結月のことを見つめてきた。結月が浮気した彼女のことで悩んでいること、女性から迫られるも決められないでいること、すべてお見通しだ」
「課長……」
「ちょっとだけ私は怒っている」
「えっ!?」
「なぜもっと早く私に相談してくれなかったのかと。友だちだろ? 私たちは……」
課長は俺の腰に跨がると目を潤ませ、
「……そう、でしたね。課長にはお話しておくべきでした」
俺のシャツの裾をまくり、課長は素肌を舐めてきて、ふーっと俺の敏感なところに息を吹きかけると、俺はぶるぶると身体が震えてゾクゾクとしてきていた。
俺が震えている間にも課長は腰から降りると寝間着替わりに着ていたジャージのズボンをパンツごとずるっと下ろしていた。
「私はこうやってひとりでいるのに結月を誘惑しにきた悪い女だ。だからその結月の逞しいもので私をお仕置きしてほしい……」
「
「望むところだ。気兼ねなく、好きなところに出せばいい。たまにこうやって落ち合い、友人同士で恋人でもないのに本能の
「セックスが最高なんじゃなく、課長が最高なんですよ……」
「うれしいよ、結月からそんな言葉が聞けて」
キャンプ用マットレスの上にお互い膝立ちになると課長の頬に触れると彼女は瞳を閉じたので軽く唇に触れるようにキスをした。
すると課長は軽いキスにご不満だったのか、かわいく頬を膨らませている。誰にも見せたことのない彼女の表情に驚いたが、俺の頭と頬を両手を掴んだかと思うと彼女は強く唇を俺に押しつけ、れろれろといやらしい舌使いで歯と歯ぐきを刺激してきていた。
俺も課長の舌の感触を味わいたくて、れろれろと舌を絡ませると溶けそうなほど、ぷにぷに柔らかくてもっと深くキスしていたくなる。
俺はキスしたまま課長の柔らかい背と明かりが反射して美しい髪に手を回しながらゆっくりと彼女をマットへと押し倒した。
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「すごいな、私のお腹の中が麟太郎の愛で満たされている……」
チュンチュンと小鳥がさえずり、テントの入り口の隙間から陽の光が差し込んできて、
うとうとして目覚めたときから、夜通しとしていたことになる。
「麟太郎……セックスがこんなにも気持ちの良いものだなんて思わなかった。愛する者に抱かれるしあわせは何物にも代え難い。私はいまが一番しあわせを感じている。好きだ、麟太郎」
「俺も夏美のことが好きです」
お互いに入社以来抱いていた想いを告げたところで、テントの周りがざわざわと騒がしくなっているのに気づいた。
もしかして俺たちの喘ぎ声が外に漏れていたのかと想像して二人で顔を赤くしていたら、まさかテントの入り口のファスナーが開けられるなんて思ってもみなかった。
「ああっ! やっぱりせんぱいと課長だぁ!!! 課長ぉぉ、ひどくないですかーーー?」
「「姫野!?」」
裸で抱き合う俺と課長を見て、姫野は恨み節をぶつけてくる。
「昨日、せんぱいがいないから課長でも誘って飲みに行こうと思ったら、いつもは週末は残業してる課長は先に帰ったなんて言うじゃないですか、怪しいって星乃先生に連絡して調べたら、こういうことだったんですねぇ……」
なんだろう、この浮気じゃないのに浮気現場を押さえられた修羅場感は……。
「す、すまない……姫野、俺は……」
自意識過剰とは思いつつも姫野に謝罪する俺だったが、姫野の矛先は課長に向いていた。
「せんぱいは悪くありません。課長がせんぱいを誘惑したに決まってるんですぅ」
「そうだが、なにが悪い? 私が妊娠してしまえば、麟太郎は責任を感じて私と結婚しようと言うだろう。どうだ、みんな麟太郎とセックスして先に妊娠した方が麟太郎と結婚するというのは?」
は?
ちょ……ちょっと課長、なに言ってんの?
そんな挑発に乗るわけない。
と思っていると星乃まで課長を責め立て始めた。
「ああ……やっぱり日向さんのあとをつけてきたら、結月くんとしちゃったのね」
「こ、これは長幼の序というものだ。べつに麟太郎をひとり占めしようなどとは1ミリも思ってない」
「とか言いながら、
「あううう……」
星乃は課長の大事なところを見て、課長を実に浮気探偵らしい方法で追い詰める。
「それじゃあ年齢順なら次は私よね?」
「星乃っ!?」
「きれいにしてあげる」
選手交代とばかりに課長を姫野と瑠華ちゃんに預け……。
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星乃は口に毛を含んだり、頬につけたりしていた。まさか真面目を絵に描いたような星乃がそんなことをするなんて信じられなかった。
「私も社長にえっちなことしてほしいです……約束通り、大人の女にしてくれるんですよね?」
ぴろんとスカートをまくって、かわいらしい下着を俺に見せるJKの瑠華ちゃんは恥ずかしそうにしながらも、俺の股間を
「ああっ! 瑠華ちゃんダメぇぇ! 次はわたしなんだからねっ!」
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なんも出ねえ……。
俺はみんなに翌朝まで搾られた……みんなは仲間外れにする話をしていたのではなく、俺をシェアリングする話をしていたらしい。
――――数週間後。
俺たちは変わらず、ぽかぽか陽気の中、屋上でお弁当を食べていた。
「課長! ずるいです、せんぱいと離れたくないから権力を使って、せんぱいを係長に昇進させて隣の席に座らせるなんて……」
「ん? だからちゃんと姫野も呼んで、主任にして麟太郎の目の前に座らせてやったじゃないか。なにか不満でも?」
「あうう……ありません……」
課長は会社と取り引きしたらしい。
彼女のお父さんの日向議員の力を利用したいのなら、俺を昇進させて姫野ともども第一営業部へ異動させろ、と。嫌ならすべての秘密をマスコミからUTUBEなどのソーシャルメディアに暴露して、辞職すると課長に迫られた会社は彼女の要望をすべて飲んだ。
いいのか、そんな適当で……。
公私混同もはなはだしいのだが、俺たちはちゃんと目覚ましい営業成績をあげているので会社はなにも文句は言ってきていない。
「せ~んぱい、課長がいじめるんでなぐさめてほしいんですぅ……」
俺に身体を寄せてきて甘える姫野。
「なぐさめるって……」
身を寄せるだけに止まらず、姫野は俺の身体をなで始めてきていた。
「場所をわきまえろ。まったく脳みそピンク女子め……」
課長が姫野を
んん――――!?
俺にキスしながら、課長にいいでしょ? みたいに姫野は課長に挑発している。
「ふん、は、
澄まし顔で我慢していた課長だったが、姫野が俺のシャツのボタンを外して、ズボンのファスナーを下ろしたところで課長は慌てる。
しゃがんだ姫野を押しのけて、課長にチェンジしていた。
「わ、私も麟太郎になぐさめて……もらいたい……部長に叱られたから……」
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課長と姫野に迫られ、給水塔に隠れて3Pしてしまった……。やり終えて、俺はまだ意識があった姫野に訊ねた。課長は気持ち良さそうにアヘ顔でベンチに寝そべっている。
「いいのかな……こんな節操のない男で」
「せんぱいは
いや前庭社長は結婚しないだけで一度に複数の女性とはつき合ってないはずなんだけど。
姫野の持ち出した謎理論【セフレなら浮気になりませんよね?】により、課長たちは妙に納得してしまい、結局俺もそれを受け入れて、みんなでセフレしてしまってた……。
誰かひとり選んで結婚するとあとあと、怖そうでもあるし。
亜細亜エメラルドオンラインという経済ジャーナルから「平社員から潰れそうな会社の社長に就任し、年商100億稼いだ男」とのインタビューを受けたあとの帰りに、記者といっしょに歩いていると新小久保公園の前で美玖らしき女の子の姿を見かけた。
星乃調べによると美玖は俺のあげた100万で治療を開始したまではよかったが寛解すると寂しさからか、即ホストとコンカフェにはまって残りのお金をすべてつぎ込んでしまったらしい。
それに止まらず借金しまくって以降、消息が追えないと星乃は言っていたのだが……。
「ねえ、5000円でいいから、どう?」
「いや、姉ちゃん……あきらかに病気持ってるっしょ。病院いきなって」
流行りの地雷系の衣装を着ているものの、顔中に発疹が出た姿で通りかかった中年男性に声かけても逆に断られ、彼が去ると憤慨していた。
「私がわざわざキモオタに声かけてやってんのに断るとかあり得ないし!」
美玖らしき女が歩道の防護柵を蹴り飛ばしたところを見た記者が、俺に声をかけてくれる。
「社長、すみません。こんなところを通らしてしまって。さあ早くいきましょう」
「あ、うん……そうですね」
他人の空似で、いくら美玖でもそこまで落ちてないでほしいと願うばかりだった。
――――【蓮目線】
くそっ、くそっ、くそっ!
若くてイケメンで前途あるオレが、わざわざ働けなくなったじじい、ばばあどもの面倒をみてやってたのに、牢屋にぶち込むとか馬鹿げてるぜ!
ちょっと殴ったり、つねったり、物くすねたりしたぐれえでカリカリすんなよ。文句があんなら、てめえらで面倒みろってんだ。
それになんだ、あのやる気のねえ国選弁護人は!
チェンジできねえとかあり得ねえって。
俺は刑務官に手錠された上に縄で引かれて檻に向かっていた。結局、くそ弁護士のおかげで実刑くらって懲役3年とかふざけんな。
オレは女に拘束されるのが趣味でムサい男に縛られんのは我慢ができねえんだよ。
こうなったら仕方ねえ、部屋をオレの実力で支配してやる。
「ここだ。156号、入れ」
刑務官から手錠を外され、雑居房の中に入ると灰色の囚人服を着たやたら図体のでけえ野郎どもが俺に背中を向けて、
「てえめら、よく聞けぇぇ! オレの名は加賀山蓮だっ。今日からこの雑居房の主はオレさまになった。殺人、放火、強姦、詐欺……数々の悪行を重ねてきた悪のエリート。オレに従がわねえ馬鹿はいますぐボコボコにしてやるから出てこい」
オレはぬぼーっとした木偶の坊どもに啖呵を切ってやるといちばん端にいた男がのっそりと立ち上がった。
ん?
こいつの仕草はどこかで……野郎のくせに内まただと!?
男の仕草を見た途端、頭のてっぺんから足裏まで雷に撃たれたような悪寒が走る。
「蓮く~ん、パラダイスにようこそぉ。あたしたちがかわいがって、あ・げ・る♡」
「く、黒木沢!? なんでてめえがここにいるんだよっ!!!」
オレは黒木沢と同房ということに驚いて全力で後ずさりすると雑居房のドアに当たる。
だがそれだけではなかった。
「ほほう、奇遇なめぐり合わせ。そなたらも我らの同志であったか!」
「ならば地獄も極楽!」
「また主と楽しめるとは思わなんだ」
オレを温泉でレイプした坊主頭のガチムチの3人が振り返り、僥倖とばかりにオレの尻に向かって拝んできやがって、キモくてたまらねえ!
ガチムチ4人に手足を掴まれ、雑居房のまん中に引き戻された。
そこにはいつの間にか布団が敷いてあった。
オレは危機感から叫んでいた。
「おいっ、看守! こいつらを止めろ、そして別の房に変えてくれ!」
「うるさいぞ、おまえら静かにやれ」
「だそうよぉ、蓮くん。これからお互い長い刑期になるんだからぁ、しっぽりイキましょうよ」
「よかったな、同志! 我らはみんなおまえのことが好きらしい。存分にハーレムを楽しもうぞ!」
「うむ、やはり若い男の香りはたまらんなぁ!」
「止めろぉぉーーー! ズボンを脱がすな!」
「良いではないか、駆けつけ1本と言わず、4本堪能してゆくが良い」
「じゃ、あたしからいくわよん!」
クソ木沢がずるっと囚人服のズボンを脱いだあとオレの尻にすりつけてきて……。
「ぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
オレは刑期を終えるまで妊娠しちまうくらい回されヤられた。
おわり
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WEB作家あるある
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読者「完結したら評価します!」
作者「完結させました」
フォロー、評価は……っと( ´艸`)
_人人人人人人人人人人_
> ☆0 フォロー減 <
 ̄Y^Y^ Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^ ̄
ふぁっ!?(゚Д゚;)
面白かったと思われた読者さまはどうぞ完結させた作者にご褒美をお与えください。
冗談はさておいて最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。途中、作品削除の危機を乗り越えられたのも温かい読者の皆さまの応援のおかげです。
残念ながらお声がけはありませんでしたが、また面白いものが書けるよう頑張りますのでPN見かけたら、石を投げずにフォローやご評価を投げてほしいです。
またSSか、なにか書くかもしれませんので、フォローは残しておいていただけると通知が行って便利ですw それでは(お)また(^_^)/
■おしらせ
作者、性懲りもなく冷やし中華みたいに新連載を始めました。
【乙女ゲーのざまぁされる馬鹿王子に転生したので、死亡フラグ回避のため脳筋に生きようと思う。婚約破棄令嬢と欲しがり妹がヤンデレるとか聞いてねえ!】
異世界ファンタジーざまぁラブコメですので読んでいただけるとうれしいです!
表紙リンク↓
配信切り忘れたら、幼馴染彼女と後輩間男の浮気現場が垂れ流されていた。俺は寝取られを生配信して、10億儲けてやることを決意する 東夷 @touikai
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