躁だよ
犬飼風
躁だよ
いきなりだが、何を隠そう筆者は現在進行形でやらかしてしまっている。
何をかと言えば「持病」についてである。
「持病のやらかしって何だよ」と思われる方もいるだろう。だが、どうしても「やらかして」しまう病気なのだ。
言ってしまえばすぐさま命に関わるような重病ではないが、放置すればいずれ破滅が訪れる病。
病名は「双極性障害」(躁うつ病)である。
躁状態になると嬉々として小説を連日一万字以上書いていた時もあった。
逆にうつ状態になると、寝て起きて飯食って寝るう〇こ製造機のような金のかかる植物になり果てるのである。
躁状態のときはうつが治ったと思ってしまうところがとても厄介で、例えば「仕事行けます! 戻れます!」と話を付けて職場復帰すると、その頃にはうつ状態に転換して家に逆戻りすることになる。当然会社側には「こいつ大丈夫か……?」という疑いの目で見られるのである。
当時うつ病として治療を受けていたので、うつ状態から「上げる」薬が躁状態の「ブチ上がる」状態と相乗効果を生んでそれは酷い有様であった。
うつ病だと診断を受けて双極性障害だと判明するまで10年かかるという話もあるので、筆者はまだ運がいい方なのだろう。
何故、運よく早期に双極性障害が判明したのか。今回はそのエピソードを紹介していきたいと思う。
きっかけは「ポ〇モンカード」であった。
時は2022年11月後半。一枚で10万円以上のカードがあるという話をツイッターで見て「スイッチ」が入った筆者は発売日でもないのに、やはりツイッター上で見た「コンビニで今夜入荷がある」という根も葉もない噂を信じて家を飛び出した。
チャリで。
時刻は午後11時過ぎ。チャリをかっ飛ばして知っているコンビニを巡って、巡って、巡りまくった。回っている時間で入荷したかもしれないと浮足立ち、同じルートを二周も三周もした。全ては一撃10万円のために。
入荷はあった。一週目で駄目だった店舗が三週目にはレジ裏に箱が置かれていたのである。噂は嘘ではなかった。
が、2限だった。つまりは「お一人様2パックまで」という意味である。
既に日は昇り、6時であった。療養中でロクに外に出ていない身であるのに7時間ほど自転車をこぎ続けたのである。そして筆者は2パックのポ〇カを手に入れた。
やはり脳からそれを可能にするなんかが出ていたみたいで「やり切った感」でとても充実していたのを今でも覚えている。
双極性障害というものは自身では気が付きにくい病気だというものらしい。実際その最中は自分でやっていることがおかしいとは思えないのである。が、寝て起きてバキバキの体で冷静に考え直すと「これ病気だろ」と思いその日のうちに心療内科へ行った。
一発で「双極性感情障害」だという診断が出た。腰もいわして整形外科にもかかった。
以降は薬で躁状態を押さえながら、うつ状態の気分を上げる治療に入った。これが中々難しくバランスが取れない。
というか長らく「うつ病」として療養していたので、休養の期間が足りなさそうなのだ。カラータイマーがビコビコ鳴ってるウルトラマン状態である。
この病気に関しては誰が悪いというわけではない。強いて言えばメンタルよわよわ家系に生まれたことか。
筆者は今後もやらかし続けるだろう。その大小はともかく。
あとついでに言うと、この間ゲオのポ〇カ10限の列に朝5時から並んだ。何も成長していない。
何の前触れもなく小説の更新が途絶えたら施設に放り込まれたと思っていただければ。
拙い文章ですが、お付き合いいただきありがとうございました。
たすけて。
【宣伝】ちなみに普段はこういった小説を書いています。よかったら読んでみてください。気分が上がって喜ぶと思います。多分。
躁だよ 犬飼風 @inukaipu
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