ここは海、ここは黄昏、もう二度と戻ることないここはふるさと
小学生の頃、国道の向こうは未知の世界だった。
国道が校区の境目で、子供だけで校区外に出てはいけない、と言われていたから。
中学生になってから、国道の向こうで開かれた博覧会の会場を訪れた。そのとき初めて、自宅から海が近いのだと理解した。
高校時代。
悲しいことがあると、自転車で河口近くの橋まで走っていって、海を見た。
同じ気持ちで眺めることはもうないだろうけれど、今でも脳裏に浮かぶのは、あの頃の夕暮れの海だ。
オズとラピュタとバウムクーヘン 卯月 @auduki
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