多世界探究譚
成海静寂
序。。 旅立ち
深く深く・・
意識が眠りに落ちていくのを
漠然と・・
しかしその過程は逐一、
明確に覚えていた・・
夢と現実の区別が判然としない領域に意識が辿り着いたとき
ベッドからおもむろに上半身だけを起こした。
そこは、いつも見慣れた部屋。
だが、微妙に違う・・
無いものがあり・・
あるはずのものが無い・・
「・・こんな時計なんかあったか・・?」
「・・あれ? 本棚がない・・?」
「・・ん ? 壁になんか変な記号がいっぱい書かれてる・・」
もちろん、そんなもの書いた覚えはない。
『カタカムナ文字だよ』
「え・・?」
振り向くと、黄色の手毬を持った年端もいかぬ着物姿の女児が部屋のドア付近で、こちらを見ていた。
おかっぱ頭でかわいいがなんとも愛想のない表情をした女の子だった。
多世界探究譚 成海静寂 @masa202353
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