8.注
注1:一般的には諸説あり.当時の新聞データなどの総合から,この日であろうと言われている.ただし当時,あらゆる報道機関が混乱を来しており,客観的冷静な分析を行ったものは存在しない.唯一,ゴシップ誌として知られるスポーツ紙のみが,「抜け毛の恐怖! カミが死んだ!」と報じ,当初,いつものネタとして扱われ,誰もまともに相手にしなかった.
注2:ただし,個体差はあった.人によっては,一部の毛が若干残った.すなわち,耳毛,眉毛,まつげ,鼻毛,脇毛.ギャランドゥ.陰毛.尻毛がそれである.この個体差が何故現れたのかについては,現時点では有効な解答を持たないため,今後の研究を待ちたい.
注3:統計上に現れているだけで,300〜5000万人とも言われている.が.これは誤差が大きすぎて,ただの集計ミスと言われている.実際に命を失ったのは.その0.01%に満たないというのが定説である.なんだかんだ女性は強い.
注4:当たり前である.
注5:フランスで見つかった3万8000年前の婦人像が,ウイッグをかぶっていたことが確認されている.
注6:ただし,美男美女はカミが失われてもなお,やはり美男美女であったが,当初このことに気づいている人は少なかった.
注7:文面上では伏せているが,本来は生放送の番組のため,ピー音なしで放送されてしまい,当時,国際問題になりかけた.
注8:言うまでもなく日本語のダジャレだが,よくこんな馬鹿馬鹿しいネーミングが,世界中で定着したものだというのが,この現象における一つの奇跡と言えるのかも知れない.
注9:第141代内閣総理大臣,小栗・ピピン・浩二朗の名前から来ている.
注10:美人女優として映画やテレビに引っ張りだこの,地球とゼータ星系宇宙人の混血をルーツに持つ女優,サンドラ・美樹美樹・シュナイダー(愛称ミキミッキー)が,美しく化粧を施し,キレイな頭皮を堂々と全世界にさらしたことが,女性の意識を変えた一つのきっかけとされている.
注11:ふと,「チャンスの女神は前髪しかない」ということわざが想起されたが,本文に書き記すことは,前髪があるだけ人類の嫉妬の対象になりそうだったので,自重した.
注12:子どもは,研究から外された後,カミは戻らないが,普通に元気に生活している.カミが失われた原因は,連日研究され,世界中から失望の言葉を投げられる,常人には堪えられないストレスであろうと言われている.
注13:薬の完成に先駆けて,結婚を約束していた女性に振られたことと,その女性が,カミがふさふさの男と二股をかけていたことは,薬の開発において全く関係なんかないに決まってるだろう.あの女は,私に地球で生きるための地球名を与え,そのイヤらしい口で愛を囁きながら,結局は私をただの実験対象,研究素体としか見ていなかったのだ.私は弄ばれただけだ! だいたい,宇宙全体から見たら毛がふさふさな地球人類の方が異質なのだ! 気持ち悪い!
注14:実験時の通称.
注15:人類に希望を与えるべきという意見から,強い言葉の名称が選ばれた.
注16:とはいえ,先に私に寄り付きもしなかったのは,カミよ,おまえだ.
文責:レティキューリエン研究所 所長 ゼータ星系科学者
猫柳・チョー・超一郎(通称:リトル・グレイ)
考察「ラグナロク」 ― いかにしてカミを殺したか ― くまべっち @kumabetti
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