花鳥風月と光 ~呪いのフランス人形~

夢月七海

【登場人物紹介】


・堀川ハナ・トリ


 十七歳の双子の姉妹。同じデザインの、ピンクの着物を着ているのがハナ、黄緑の着物を着ているのがトリ。いつも左側にハナ、その右にトリが立ち、喋るのも、ハナ、トリの順番。他人と接する時は大体仏頂面で、家族の前でしか笑うなどはしない。五感と思考を共有しているので、動きも喋りもシンクロしている。

 とある変わった街で、便利屋をしながら家族を養っている。堀川というのは、育ての父親(故人)の名字。その育ての父が、裏社会の仕事をしていたので、クナイを使った戦い方を教え込まれ、また育ての父がお金にだらしなかったので、現在も節制家。

 半年前に突然現れた、実の父である露岡光明に戸惑いつつも、何とか受け入れようとしている。とは言え、オカルト否定派のリアリストなので、彼が死神だということは、半信半疑である。




・堀川カゼ・ツキ


 六歳の双子の姉妹。同じデザインの、水色の着物を着ているのがカゼ、黄色い着物を着ているのがツキ。立ち位置は、左側がカゼ、右側がツキ。こちらも、五感と思考がシンクロしていて、いつも同じ言葉を同時に喋る。

 現在は小学生。住んでいる町の子どもの数が少ないので、学年が違う子供たちと一緒に授業を受けている。顔は姉たちとそっくりだが、天真爛漫で、あまり人を疑わない性格。表情もころころ変わる。

 姉たちに育ててもらったので、育ての父に当たる人物はいない。そのため、光明のこともパパと呼んで、すぐに懐いている。




・露岡光明みつあき


 見た目は二十代半ばだが、千年以上存在している、死神。不老不死。黒い髪で黒目、普段から喪服のスーツ姿なのがトレードマーク。髪と目の色は娘達とも共通。

 死神としての仕事は、その日その時間に死ぬべき運命の人間への死を、その場にいるだけで実行し、死後の魂がどこに行ったのかを鬼籍に記録すること。霊体と実体化を自由に切り替えられる。他、致命傷を受けても仮死状態から復活できる回復力、絶対に狂わない体内時計、任意の座標に飛べるテレポーテーションも、死神の能力として持っている。

 人間よりも宇宙や異星人への関心が強く、SF作品やUFO・異星人の情報に詳しい。いつの間にか娘が四人も出来ていたことに、驚いていたが、ちゃんと娘として溺愛している。





















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