第26話 前鬼・後鬼

「総員戦闘態勢!Aアルファ小隊は前に───」


「邪魔よ」


 指揮官とは常に冷静でならなければならない。そんな事は当然、彼も理解っている筈だ。けれど然しもの鼎一佐も、予測とあまりにもかけ離れた事態に焦っているのか、或いは混乱しているのか。事前に手出し無用と通達していたにも関わらず、常と同じ様に部隊へと指示を出そうとしていた。もしかすると流石に私一人に任せっきりには出来ない、という判断だったのかも知れないけれど、それは余計なお世話だ。


 如何に精鋭揃いといえど、まさかのS級境界鬼テルミナリア二体の現界に動揺を隠しきれない様子の、そんな彼らの間をすり抜けるようにして駆け抜ける。


 私は他人の命を背負える程立派な人間ではないと自負している。それもその筈、今も昔も好きに動いているだけなのだから。故に彼らに何かを期待することも、まして言葉をかけるようなこともない。私の邪魔さえしなければそれでいい。


「ッ───警戒態勢を維持!各隊、指示があるまで攻撃を禁止!絶対にお嬢様の邪魔をするなよ!」


 少しは冷静さを取り戻したのか、鼎一佐がすぐさま指示を出し直す。部下達から正気を疑うような視線を受けても、私との約束を優先してくれた彼には感謝している。


 境界鬼テルミナリアの現界を予測出来ている場合の戦いでは初速が全てだ。初手で可能な限り相手を削るのが基本で、逆を言えばそれが出来なかった時、基本スペックで上回る境界鬼テルミナリアが相手では徐々に後手に回る事が多い。


 少し前に白雪家の領域で発生した境界振がいい例だ。あの時も、予想を遥かに上回る敵の戦力に初手の殲滅力が足りず、徐々に追い詰められていったのだろう。


 それが理解っているからこそ、彼にとっても、彼の部下たちにとっても、今ここで手を出さないというのは酷く勇気のいる行為だ。如何に彼らが私ことを知っていたとしても、何も手を出さず、自分たちよりも随分と年下の小娘一人に任せるということは、彼らにとって綱渡りに等しい行為。もしも私がここで敗衄はいじくするような事があれば、残された彼らも同様にここで死ぬことになるだろう。


 片手で柄を保持した忌火を肩に背負い、現界したばかりの二体の境界鬼テルミナリアへと視線を向ける。S級境界鬼テルミナリアを壊した事は何度もあるけれど、目の前の奴等はこれまでに見たことがないタイプだった。


 大きさは3m近く、角はそれぞれ額の左右に一本ずつ。右腕が異様に発達していて斧を持っている赤い鬼と、左腕が異様に発達している長槍を持つ青い鬼。それ以外の見た目は左右対称シンメトリーで全く同じの彼らは、恐らくは二体で一対なのだろう。


 境界鬼テルミナリアは現界する地域によって随分とその様相は異なる。日本では文字通り鬼の姿をしていることが多いけれど、海外ではまた違った姿形をしていると聞く。


 眼前の鬼達は見ての通り鬼の姿をしており、その姿はかの有名な前鬼・後鬼を思わせる。違うのは青鬼が槍を持っている所か。確か後鬼は小さな水瓶を所持していたと記憶している。古くは役小角えんのおづぬが使役していたとされる鬼だけれど、その実在性は不明だった筈。それを言ってしまえば鬼なんてものの存在全てがそうなのだけれど。


 益体もない話だ。事ここに至り、そんなことはどうでもいい。

 威嚇も、境界鬼テルミナリア特有の呻き声も、呼吸音すら上げずに、ただじっとこちらを見つめる二体は少々不気味だけれど、敵の能力も何も、一度斬り結んでみなければ理解らない。


 情報不足のまま敵陣に突撃するなんて馬鹿のやることだと思う。けれど私は別に駆け引きがしたい訳じゃあない。何が来ようと、何をされようと、その上から叩き潰して破壊する。脳筋?上等よ。私はそれが好きなんだもの。


 そんな風に考えている間も足は止めない。

 時間にすればほんの数秒のことで、敵との距離は既に縮まっている。彼我の距離は4m、あと一足で忌火の射程に敵を捉えると思ったその矢先、微動だにしていなかった二体の境界鬼テルミナリアが不気味に笑うのが見えた。粘着質な、嫌な笑みだった。


「────ッ!?」


 瞬間、赤鬼の右腕がブレた。

 即座に身を翻して、全身を回転させながら地を這うように沈み込む。そんな私の鼻先を、宙に踊る髪を数本斬り裂きながら敵の凶刃が通り過ぎてゆく。私の眼で漸く捉えられる程度の速度だ、恐らく周囲で見ている彼らは、何が起こったのかまだ理解っていないだろう。ただ私が、急に身体を倒したようにしか見えかったのではないか。


 無理やり身体を動かしたせいで、私は酷く不安定な体勢だった。油断していたわけではないけれど、結果として体勢は崩されてしまった。逆にいえば集中していなければ今の一手で終わっていたかもしれない。研ぎ澄まされた集中力は私の視界に映る光景をゆっくりと描き出す。ほんの0.1秒にも満たない攻防の中で、そんな私の視界の端には鈍く輝く槍の切っ先が映っていた。


 S級境界鬼テルミナリアと戦うのは初めてではないけれど、二体同時となるとこれが初めてだ。成程。数の優位とは、頭では理解していたつもりでも、実践となればこれほどまでに厄介なものかと改めて思い知る。ただのS級一体なら何の問題もないと思っていたけれど、たった一体増えるだけでご覧の有様だ。こんな時だけれど、少し増長していたかもしれないと自分を戒める。


「"つたえ"」


 忌火に感応力リアクトを纏わせた私は、地に左腕をついて転倒を防ぐ。そのまま右手に保持した忌火を振るって、槍の切っ先へと忌火を添える。忌火の刀身によって軌道を変えられた槍が地面に突き立つと同時、勢いを利用して体勢を整えた私へと、休む間もなく斧の返す刃が迫っていた。


(───疾い)


 二体の境界鬼テルミナリアの呼吸は見事なまでに合っていた。まさに阿吽の呼吸、絶え間なく続く波状攻撃は相手の反撃を許さない。とはいえ、迫る斧の一振りは無理やり繰り出した二の矢に過ぎない。後方に飛び退ることで難なく回避、一度距離を取る。通常の感応する者リアクターならばとうの昔に終わっていたであろう彼らの連携は、しかし青鬼の槍を地に刺したことで一旦の終わりを迎えている。そのために軌道を反らしたのだけれど、代わりにこちらは未だ一度も攻撃出来ていない。


「お嬢様!」


 赤鬼の初撃から五秒にも満たない一瞬の攻防。けれど僅かなやり取りの中で交わされたのは、そうとは思えない程ずっと濃密だった。傍から見ていた鼎一佐が私へ呼びかける声が聞こえる。心配させてしまったかしら?


「そう大きな声を出さなくても聞こえているわ。別にこのくらい問題無いわよ、大人しくしていなさい」


「ですが!」


「余り何度も言わせないで頂戴」


「───ッ」


 これは私のミスだ。一人で戦わせろと要求しておきながら、防戦一方で初手のやり取りを終えてしまった。我儘を言っておきながらこの体たらくでは、不甲斐ないと思われても致し方なかった。

 けれどそれもここまで。小娘が偉そうな口を叩いているのだから、その責はきちんと負わなければならない。身勝手な行動には責任が伴うし、そこに年齢なんて関係ない。そのくらいは理解してこの道を歩いているつもりだ。


 自分でも丸くなったものだと思う。

 感応する者リアクターとして覚醒した当初は、周囲を無視してただ自分のやりたいように振る舞っていた。否、それは今も変わらないか。

 こうして一人で戦っている以上、結果としてやっていることは何も変わらないかもしれない。けれど今は、あの頃と比べて幾分周囲へ気配りをするようになった。

 畢竟、これはただ私の意識の問題で。

 純白や純麗と関わったことで、多少なり私の心境にも変化があったということだろうか。


 そんな問答をしている間も境界鬼テルミナリアからは目を切らない。奴等からすれば私のような矮小な人間、初手で肉塊に変えられるとでも思っていたのだろう。先程の粘着質な笑みは鳴りを潜め、その瞳からは警戒心が伺える。

 敵の強みは連携にあることは明白。誘われるがままにあっさりと槍を地に突き刺して身動きが取れなくなった青鬼や、赤鬼の雑な二撃目を見れば、個々の力はそれほどでも無いように感じる。ならば小細工は無用、正面から叩き潰してあげましょうか。


「"つたえ"」


 再度、"忌火"へと感応力リアクトを纏わせる。

 私の"伝"は天枷流の方法で、『軍』ではまた違った呼ばれ方をしているのだったかしら。私はすっかり慣れてしまって、今では当たり前のように行使しているけれど、実はこれはそれなりに高度な技術だと言われている。

 具体的に言えば、最低でもA級以上の感応する者リアクターにしか出来ないとされている。感応力リアクトの強さに関係するらしいのだけれど、詳細は今は重要ではない。


 駆け出す私を見た二体の境界鬼テルミナリアが、先程とは違って身構える。

 様子見だった初手とは異なり、ここから先の空気が変わったのが彼らにも理解ったのだろうか。それならば重畳、ただの一撃で終わってはつまらないもの。


 二体の内、前に出るのは赤鬼の方だった。

 破壊力のある斧を持った赤鬼を前衛に立て、リーチのある長槍を所持した青鬼を後ろに控えさせるありがちな隊列。けれど境界鬼テルミナリアがそういった布陣を理解しているのが驚きだった。少なくとも私は見たことも聞いたことも無い。


 本能的なものなのか、それとも今まで出会った境界鬼テルミナリアとは比べ物にならないほどに知能が高いのか。戦術を理解しているというわけでもないでしょうに。興味が湧いた私は、少し試してみることにした。


 こちらから攻撃する様子を見せず、先程と同じ様にただ漫然と間合いを詰める。一度見た展開に対して彼らがどう動くのか、それが知りたかった。先の攻防では見逃してしまいそうになる程の速力を持った斧による一撃だった。では次はどうか。


 間合いが詰まり、その距離が先程と同じ4mになった時、赤鬼は動かなかった。それどころか、鋭くも濁った瞳でただ私を見つめるだけで、その姿からは攻撃の気配がまるで感じられない。


「ふぅん・・・期待しすぎたかしら?」


 次の瞬間、赤鬼の首が僅かに傾いたかと思えば、その後方から伸びて来たのは殺意の塊。一切遊びのない、一撃必殺の刺突だった。凄まじい速度で放たれたその槍の一撃は、相も変わらず視認が困難で。


 先程と全く同じでは勝てない、というところまで理解が及んだところは及第点。けれどこれでは先程と実質的に何ら変わらない。ただ方法が変わっただけで、戦略としては同じことをしているに過ぎない。所詮は境界鬼テルミナリアの浅知恵か、と私が肩を落とした時のことだった。


 槍の切っ先を最小限の動きで横へと躱した私へ、赤鬼が上段から全力でもって斧を振り下ろそうとしていた。その軌道上には当然、伸び切った青鬼の両腕があるにも関わらず。


(こいつ───仲間ごとッ)


 境界鬼テルミナリアが人と違う部分。それは彼らが、人間を殺すためならば仲間の境界鬼テルミナリアを利用することも厭わないということだ。否、人間にもそういった部分は確かにあるけれど、いくら何でもここまで短慮な者はそう居ない。仮にこの一手で私を倒せなかった時、その後一体どう戦うというのか。


 後先の事など考えずに振るわれた大斧は、しかし彼らの目論見通りに私へ僅かな同様を与えた。別に彼らが仲間を犠牲にすることに対して驚いた訳では無い。そうしてでも勝ちに行くという、飽くなき勝利への渇望に驚いたのだ。


 世界中で調査と研究が行われているにも関わらず、境界鬼テルミナリアという存在の目的は未だ判明していない。彼らは皆同様に、確たる意思も持たぬままに人間を殺す存在であると言われている。


 けれど今目の前に居るこの二体の鬼は、明確に勝ちを拾うためだけの戦略を採っている。そのためだけに、仲間の両腕を犠牲にしてでも私を殺す一手を打ってきた。私が今まで壊してきた境界鬼テルミナリアの中でも、意識の高さは最上位だろう。少なくとも眼前の彼らには、確たる意思があるように思えた。


「"まとい"」


 感応力リアクトを全身に行き渡らせ、青鬼の両腕を割断しながら私の頭上に迫る大斧の刃。忌火を持たない左腕を突き出し、それを真正面から掌で受け止める。私の手が斧に触れた途端、重く硬質な悲鳴を上げて斧が四散する。もはや柄のみとなった大斧を握った赤鬼は、瞠目の表情で私を見ていた。


「"ひびき"」


 そんな赤鬼から視線を切った私は、続けて右足で大地を踏みつける。大地を伝い、波紋となった破壊の波動は周囲へと響き渡ってゆく。コンマ一秒にも満たない間を置いて、私の前方に広がる大地が扇状に爆ぜ砕け散った。理不尽な破壊に巻き込まれたのは大凡前方30m程の範囲だろう。砕けた大地、その瓦礫と破片が舞い散る中に、が混ざっているのが見えた。


 指向性を持って放たれた衝撃のおかげで血の雨は前方へと飛び散り、服を汚すことにはならなかった。


 認めよう。

 今夜この場に於いて、彼らは私よりも意識が高かった。

 直近に出会ったS級が例の逃げ惑った境界鬼テルミナリアだっただけに、どうやら私は無意識に相手を取るに足らない有象無象であると見下していたらしい。


 別に私が境界鬼テルミナリアに対して敬意を持っているなどという事は断じて無いけれど、それでも───


「何なのかしら・・・とても複雑な気分だわ。ねぇ?」


 一瞥もせず、赤鬼へと語りかける。

 先の衝撃で数mほど飛ばされた赤鬼は、ただ低く唸るような声を上げながら、柄だけとなった大斧を握りしめて私を睨んでいた。どうやら逃げるなんてことは無いらしく、柄を投げ捨てた鬼はその場を動かず、拳を握って膂力を溜め込んでいる。


 言葉など通じないことは理解っている。まして返事が返ってくるなどとは思っていない。負けたという事でも無ければ、彼らに憎しみを抱いたり、なんてことも無い。後悔などする筈も無い。それでも尋ねずにはいられなかった。私の胸中を支配する、何とも言えない感情は一体何なのか。


 そんな感情を抱きつつも、困った事にいつもと変わらず愉悦はやってくるものだ。吹き飛ばしてしまったおかげで一体分の感触は損なわれてしまったけれど、幸運な事に今回はもう一体保険が居るのだ。


 自然と口角が上がってゆくのが自分でも理解った。けれどこれから味わう甘美を前に、衝動が抑えられない。今日は見物人も居るというのに、困ったものだ。


「ふふ、貴方は逃げないのね」


 向き直り、"忌火"を肩に担いでゆっくりと歩を進める私。傍から見れば大変な異常者に映っていること請け合いだ。それに関しては事実だと認めざるを得ないのだけれど。


 離れているとは言ってもほんの数mの距離だ。ゆっくり歩いても数秒でお互いの間合となる。

 赤鬼が拳を突き出す。武術を修めている訳でもないでしょうに、腰の入ったいい拳だった。拳速も申し分無い。S級の感応する者リアクターであっても、前衛でなければただの一発すら耐えることは出来ないだろう。仮に前衛が全力で防御しても、大きなダメージを受けることは免れない、そんな一撃だった。


「ふふっ」


 受け止めたりなんて、そんな無駄なことはしない。

 肩に担いだ"忌火"を、首を支点にぐるりと半回転させながら振り抜けば、ただそれだけであっけなく鬼の太い腕が宙を舞う。如何に勢いのある拳だろうと、その根本から絶ってしまえば何の成果も得られぬままに何処かへと飛んでいくだけだ。


「ふふふっ」


 左足を大きく踏み出し、後方へと引き絞った右足が振り抜かれる。

 右腕を失ってバランスを崩しているというのに、見事な体重移動だ。けれどやっぱり万全とは言えないのだろう。私からすれば止まって見えるような速度だった。


 肩を支点に"忌火"を縦に回転させる。途中で手を離し、刀身が地面を向いたところで再び柄を握る。そのまま力任せに振り下ろして、赤鬼の右足を大地に縫い付ける。どうせ痛覚なんて無いくせに、転倒した赤鬼は牙をむき出しにして呻くように声を上げる。


「ふふ、貴方のような鬼でも、生きたいと思うのかしら?」


 胸を地に押し付けるように右足で踏みつける。けれど当然ながら、赤鬼は何も応えない。


「駄目よ。貴方は私達を殺しに来たのでしょう?なら自分が殺されることも考えておかなきゃ、そうでしょう?」


 荒く生ぬるい息を吐き出しながら、赤鬼が吠えた。


「あははっ!私はそうよ!何時だってそう考えて貴方達を壊しているわ!今この瞬間、貴方が私の喉に食らいついて、食い千切られたって受け入れられるもの!」


 言葉は通じずとも、意図する事は伝わったのか。私に噛みつこうと、赤鬼が必死に藻掻いている。そんな鬼の首に右手を押し当てる。


「ふふ、生まれ変わったら、またいらっしゃい」


 首が爆ぜ、頭部が地面を転がる。憎しみや怒りではなく、ただ闘志のみを宿した2つの瞳がこちらを睨んでいた。普段であれば手に残る感触に喜びを抑えられない私だけれど、今回は少しだけ哀愁のような、物悲しさが残っていた。


「あぁ──────こういうのも悪くないわね」


 至近距離で返り血を浴びた私は、どす黒い鬼の血で全身が真紅に染まっていた。

 今回は社を連れてきて正解だった。もし彼女が居なければ、私はこのまま対抗戦の会場に乗り込まなければならなかったかもしれない。


 鼎一佐の基地でシャワーを借りるという手もあるけれど、こんなサイコな光景を見た彼らが私にシャワーを貸してくれるかどうかは怪しいところだ。私はこれでも、自分をしっかり客観視出来ていると自負しているのだ。


 自覚しているのならば直せと言われそうだけれど、生憎私はこの悪癖をまだまだ辞められそうになかった。


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