第一課題 改訂版①

お題『1000字ホラー』

起|女性『私』がアパートに引っ越した。

承|少し怖いことで転へと盛り上げる。

転|半端なく怖いこと。作品のヤマ。

結|大家さんから、アパートに昔殺人(死体)が起きた話を聞く。

※こちらは『小説の技法〜私の書き方〜』(琴音)の課題を実践したという作品です。初心者のあなたも、ぜひ本家の方からご自身で実践することをおすすめします。

リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330653352037950


それでは、アドバイスや他の方の作品を参考にした改訂版の本編、どうぞ!

ーーー

 あれは上京したばかりの、汗滲む夏のこと。


 親バカの父から離れたくて、私は一人暮らしを始めた。新品のブラウスを汗で濡らしながらたどり着いたアパート。曰くつきだけど、あそこに住むのは止めたほうがいい、と言われる程度だ。私は家賃の安さにつられて、このアパートに引っ越してきた。


 私はさっき買ってきたポテチ片手に、韓国の恋愛ドラマを観ていた。他の商品は仕舞わず帰ってきたままで。


 君が好きだ、と告白するシーンで、突然、ドラマの映像が乱れた。映像の色がブロック状のノイズとなって、イケメン俳優の口から頬にかけてヒロインの服の色で赤く染まっていた。やがて画面全体が灰色になり、ザラザラと音を立てた。


 電波が悪いのかな、と思ったその瞬間、パッと電球の明かりが消え、点滅した。


 点滅の間隔が短くなる。つられて鼓動も速くなる。部屋全体が振り子のように、ゆっくり大きく揺れ始める。あまりに激しい点滅に目を瞑ると、冷蔵庫からヴヴゔ……といううめき声のような音が聞こえた。


 走った先の扉は開かない。足に冷たいものが当たる。暗がりから浮かび上がる白いそれは、人の手だった。


 骨の上に溶かしたろうを被せたような、ただれ、痩せ細った手。腕は欠けていたが、私の足首をガッシリと掴んでいた。ひび割れた爪が肌に食い込む。私をどこにも行かせないと叫ぶようなヒステリックさで。


 すぐに振り払おうとしたが、体が動かない。それどころか力が抜け、座り込んでしまった。そのとき、ポテチを取り出した直後に棚の上に置いたビニール袋が、私の頭上に落ちてきた。


 私はふらりと倒れ、耳から頭を激しく打ちつけた。あまりの衝撃と恐怖に、私はしばらく震えていたが、その間は何も起こらなかった。落ち着くと、スカートの裾にかかったビニール袋の端を掴んでどけた。

 

 袋の底は黄色くなっていた。帰りがけに少し飲んだジュースから漏れたのかな、と思ったとき、ふわりと、花の香りがした。クチナシの匂い。


 見渡すと、枕の綿は、刺され、抉られたように飛び出て、シーツに散らばっていた。その景色を見るたび何故か、心に穴が空くような気分になり、涙が溢れた。


 私は父に電話し、助け出された。


 後にアパートの大家さんに聞いた。

「そこ、彼氏に殺された、花が好きな女性が住んでいたんです。死体は彼氏の亡き後、冷蔵庫で発見されました。今すぐにでも封鎖したいのですが、工事にあたった男性が全員、肝臓出血で病院送りになったそうで」

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感想

出来た!本文は1000字ジャスト!次は合格、いや及第点は、もらえるかな?


というか少しは怖くなったかな?構成、分かりづらくなってないかな?

オカマ野郎になってないかな?行間広すぎないかな?


あいにく私はまだ高校生だから…え?女子高生なのに野郎になってたってこと?(琴音さんのコメントにて)


もっとアドバイスがたまれば、改訂版②も出そうと思います。

最後まで読んでくれてありがとうございました!


少しでも参考になった、まあまあ上手いよ、という方は、モチべになるので☆をください。少しでも興味持った人は☆一つ、良かった!という人は……


☆三つください。泣くぜ?


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