第一課題 改訂版② 

お題『1000字ホラー』

起|女性『私』がアパートに引っ越した。

承|少し怖いことで転へと盛り上げる。

転|半端なく怖いこと。作品のヤマ。

結|大家さんから、アパートに昔殺人(死体)が起きた話を聞く。

※こちらは『小説の技法〜私の書き方〜』(琴音)の課題を実践したという作品です。初心者のあなたも、ぜひ本家の方からご自身で実践することをおすすめします。

リンク↓

https://kakuyomu.jp/works/16817330653352037950


それでは、アドバイスや他の方の作品を参考にした改訂版の本編、どうぞ!

ーーー

 レンジでチン。イチゴをのせてできあがり。あとは少し盛るだけ。

『推しの復活を込めて。苺のヨーグルトケーキ』と書いて、投稿!


 今年で27になる私は、推しの失踪から一年、過去の気持ちに折り合いをつけるために、この安アパートに引っ越した。そこで推しが忘れ去られることのないよう、インスタに日々発信している。


 うん、今日もいい感じ。ってあれ?

「歯形がついてる……?」

私はまだ食べてないのに。さらに近くには点々と、小さな足跡がついている。びびった、けど。


「さてはハム太、お前だな?」

ハムスター。推しの彼が好きな動物だ。毛色は推しの肌と同じ白色。その透き通るような肌と声から、アイドルの彼は、『天使アンジュ』と呼ばれている。

 


 なんか歯形も足跡も、人の子っぽいけど気のせいだよね。そのままベットにダイブしようとすると、ぬるり。見ると、シーツが黒くなっていた。ティッシュで擦っても取れない汚れだ。さらに側の床には、枯れた花びらが落ちていた。


 さっきまで元気だったのに。私は茶色くなった白い花、その花瓶を見る。

 

 絶叫が、部屋中に響いた。


 水は足りないどころか溢れそうになっていた。その中には。

 



 充血した、目。ハム太の、生首。


 やがて、目がギョロギョロとうごめいて。

 こっちを、みた。


 走り出そうとしたときには、遅かった。

 赤く紅く、染まった水から茎が、ハム太を貫いて。



 生首から、ぎざぎざの歯が生えた口の、底無しの穴。

 推しが好きだと言っていた、クチナシの花。

 私の生きる、最後の頼みの綱……。


「あぁぁぁぁ……!」

声にならない悲鳴を上げる。逃げなきゃ。動かしかけた手と足に、冷たいものが当たる。


 それは、ただれた手だった。

 背後から回り込んだのは、長髪の女性。


 目が隠れるほどに長い前髪が、私の首に絡み付く。同時にきゃははははと、子供の笑い声が聞こえる。


 手足をめちゃくちゃに動かす。叫ぶ。なお響く透き通るような声に、ふと気づく。彼の、子供。


 あなたは、奥さん……?


 誰が殺した。彼、いや。

 天使アンジュは、そんなことしない。絶対に!


 私は叫んだ。

「あなた、はっ……!」


 死人に口なし。息ができなくなる。意識が遠のく。透明の花びらの先端がうごめく。花びらが重なり、描いた像は。




 てん、し……?



 ああ、やっと迎えに来てくれたんだ。


「知らなかったです。うちのアパートに死体が埋まっていたなんて。例の『天使』に加えて、妻と子供まで。しかも現場の置き手紙には、『こんなの天使じゃない。彼は私のものだ』っていう言葉が……」

ーーー


感想

つ、疲れた~!

どうでしょう。怖かったですか?丁度よかったですか?

なにか間違えていませんでしたか?微妙な点はないですか?

ぜひ、アドバイスください。次回で第一課題完全版とします。


そして琴音さん、素敵なレビューを本当にありがとうございました!嬉しすぎて昇天……。


そしてそれからPVの伸びがすごい。琴音さんこそ天使だ……。


紹介文つきのレビューをくれてもよくってよ?


少しでも、参考になった方は、☆一つ。

良かった!怖かった!という方は……

☆三つください。泣くぜ?


クチナシ|花言葉『天使が幸せを運ぶ』

     死人に口なしから転じて不吉な意味に。

     ガラスのような花びら。

     色素は黄金色。

     大量に摂取すると肝臓出血を引き起こす。


 本来幸せを運ぶはずのファンが、人を殺すのだ。

 推しの出産が一番の恐怖、つってね。


※本作は漫画『推しの子』に多大な影響を受けております。


作品および作者のフォローもよろ!


追伸)テスト金曜だったよ!ってことで次回は日記投稿の次週、26日~27日の土日のどちらかなるよ。

色々とグッダグダでごめんなさい。


追伸2)土日は27〜28日だったよ。そのどちらかに投稿するよ。


 

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