デブの黒歴史

@noburin1125

第1話 産まれた時もデブ

 かれこれ、60年前。私は3人目の子どもとして産まれた。妊娠中、母は当時は高額だったバナナを悪阻の時期から食べていたらしい。そのおかげかすくすくと母の腹の中で育った。

 ちなみに母は卵巣嚢腫を煩い、3人目はできないと言われていたらしい。それもあり、近所のおばちゃんに産もうかどうかを迷ったようで相談した。「折角できたから、産んでおけば?」が、産んで貰えた理由らしい。

 バナナのおかげもあり、難産にもならず産まれた。母子手帳の記憶では5キロだった。よく難産にならなかったと感心する。そして、バナナのおかげか体も大きい割に何も問題はなかった。ただ、産まれた時からすでにデブだった。

 それが私の人生の始まりだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

デブの黒歴史 @noburin1125

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ