窓際でおさげ揺らして本を読むいつも動かぬ幽霊部員

「せーんーぱーい、反省してます?」

「反省してるって。ほら、好きなクレープ選んでいいから」

ちょっとした悪戯で大騒ぎになったため、後輩ちゃん達にクレープを奢ることになってしまった。


「じゃぁ、俺はバナナのやつ」

「いや、お前は自分で買え」

ちからに奢ってやる必要はない。


「なーおー、私は苺で良い?」

「いや、お前も……好きなの選んでください」

妹ちゃんの方はまだ桜にべったりだ。

うん、これは俺が悪いな。


「じゃぁ、私と葉月はづきは、このスペシャルでお願いします❤」

後輩姉妹の姉の紅葉もみじがウキウキと注文している。

後輩も増えて文芸部も賑やかになりそうで幸いである。



―― 解説 ――


文芸部 部活日誌 ― 弱小部活物ラノベによくある部員勧誘イベント

https://kakuyomu.jp/works/16817330655577060433/episodes/16817330655604116642

をモチーフとした短歌になります。


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