伯爵家の三男は光魔法を使ってカメラマンになる

@long-nosed14goblin

プロローグ


「パシャ」


 深い緑に囲まれた中で一筋の光が白い狼を襲う。対峙するのは真っ白の髪の毛を持った男である。全長10メートル以上ある白い狼はいきなり男から発光したため驚き一瞬だけ硬直する。


「うん、いいのが撮れた。カールにいいお土産ができたな。」


 男はそういうとその場から音もなく消えた。



 ここはヴィルトゥエルという魔法が存在する世界でのお話。



 バロンダビア王国の王都に存在するバロンダビア美術館には、様々な美術品がある。これらは、二百年ものあいだにたった一つの基準によって展示されているため、絵や宝物さらには研究資料とジャンルかまわず膨大な量がこれらを制作または発見した者の名前と共に保全の目的のため飾られている。


 近年、バロンダビア美術館にはある噂が広がった。


「素性の全く分からない画家の作品が飾られていて存在する魔物や風景があまりにも精密な絵として描かれている。」


 この美術品のコーナーには昼夜問わず多くの人が訪れる。貴族は、その美術品のあまりにも綺麗な作品を一目見に来る。また、冒険者や研究者は魔物の特徴を確認するために何回も何回も訪れる。


 貴族たちは、本来ならこの画家をわがものにしようと匿おうするため動き出すがバロンダビア美術館がそれを阻止していた。

 なぜならたった一つの基準とは、王族のコレクションとして展示されそこに寄贈したものに関しては王族に保護されるという理由である。

 そのため、貴族たちは匿おうとすることをやめその得体がしれない作者の正体を暴くことに力を入れている。


ただ、どの貴族も上手くいっていない…


その正体を知るのは、男が生まれたメクレンブルク伯爵家とバロンダビア王家第一王子のカール・フォン・バロンダビアをはじめとした王家のみである。




――――――――――――――


誤字脱字等ございましたら教えていただけると幸いです。

応援のほどよろしくお願いいたします。


(追記:2023/05/08)

執筆にあたりこちらで準備を行いたいので公開は少し後にしたいと思います。

よろしくお願いいたします。



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