世代交代と戦争の流れがわかりやすく面白い、寓話っぽさもある創作民話

歴史がどんどん動いていく流れがわかりやすくとても面白くて、最後まで夢中になって読んじゃいました。残虐な戦士で英雄だった親父さんのマウと違ってマーウは食いしん坊の呑気である種劣化してるのかな……って思いきや、世代交代した後のが残虐で怖かったりある種の事にはとても長けているのが面白い。

ママーウ君は自分が世代交代を経てスッカラカンになった形ばかりの伝統的な民族だという自覚があって、それでも腐っても偉い人の一族だから好きな事が出来なかったってのが切ない人間味に溢れているように思いました。最後は彼視点というか伝統的な民族としては残っていたプライド的なハッピーエンドなんだと思います。


しかしマウがゲシュタルト崩壊しそうな民族だな……彼らのお名前間違ってないか心配。チョコ食っちゃった船乗りみたいなハンバーグ用ひき肉にはなりとうない。