駄文を書き連ねる者へ

夕日ゆうや

これは駄文だ。

 お前らが駄文を書き連ねている者か?

 なら言ってやる。

 もっと書け。

 書いて一番星になれ。


 もっと読め。

 流行や描写を学べ。

 そうすれば、きっと読まれる。


 もっと読め。

 読めば、仲間ができる。

 最初は嫉妬で狂った奴が連れるかもしれないが、もっと書け。

 そうすれば、やがて認めるしかなくなる。

 お前の才能を。


 もっと書け。

 そうすれば、面白いが分かる。

 自分の得意分野が分かる。

 そうすれば、より面白い文章が思いつく。


 諦めるな。

 その駄文も、見直せば改善点が見えてくる。

 書け。

 書いて書いて、読め。

 そうすれば、自分の弱点が分かる。

 まだまだだ。

 お前の書きたいって気持ちはその程度か?


 まず、今書いているものが駄文と認識している時点ですごい。

 なぜなら、みんな自分の作品に誇りを持っているから。

 だから、客観視できる、その目を失うな。

 改稿していけば、どんどんうまくなる目だ。

 頑張れ。


 だが、無理をしすぎるな。

 大事なのは身体だ。

 心身は良き文章を作る源だ。

 頑張れ。


 書くのをやめるな。

 読むのをやめるな。

 お前ならできる。

 頑張れ。

 まだ終わりじゃない。

 いつかはビッグな作家になる。

 プロの作家になる。


 そうでなくとも人の心を動かすことができる。

 そんな簡単に心を動かせるなんて、才能だ。

 努力の上の才能は嫌いか?

 ビシッと一発で売れる。

 確かにそれもいい。

 でも駄文を書いているお前は努力するしかない。

 才能を埋めるための努力をしろ。

 それも才能だ。

 今書いている作品は何文字だ?

 そこまで書けたのなら、次も書けるはずだ。


 最近では短編でも書籍化したものがある。

 お前の駄文もそうなるかもしれない。

 書け。

 とりあえず書け。

 読んで、書け。

 頑張れ。


 お前にはそれだけの力がある。

 人を動かせる力がある。

 ならまだ終わりじゃない。


 駄文も最高の文章にしていけ。

 書くんだよ。読むんだよ。


 それだって才能の一つだ。

 一つでいい。作品を生み出せ。

 そうすれば次がある。

 アイディアは眠っている。

 ゆり起こせ。

 そして試せ。


 駄文だっていいじゃない。

 最初はみな駄文から始まるのだから――。

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駄文を書き連ねる者へ 夕日ゆうや @PT03wing

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