第2話

「リーくんあ.そ.ぼ」その一言と共に目が覚めた。

今日から教師になって上手くやれるかという不安から夢を見たのか。

それにしても、随分と懐かしい夢を見たものだ。

彼女が俺にとって大切な存在なのは覚えているがほかは何も思い出せない。

懐かしい気分になりながらも、スーツに腕を通して学校へ行った。

「リノス緊張してるの?」

「あぁ」

実を言うと俺は学校というものを詳しく知らない。何故かと言うと俺は学校に行ったことがないからだ。

「頼りにしてるぞ。」

「任せて。」

とノアは自信満々に言っていた。

「すみませーん!あの、派遣として来たノアとリノスなんですけど。」

「総帥からお聞きしております。ようこそお越しくださいました。ノア様とリノス様は1-D組の担当となります。」

俺が呆然としているうちに手続きが終わってしまっていたようだ。

「リノス教室に行くよ!」

彼女に引っ張られながら教室へ向かった。

教室に入るとそこには当たり前だが生徒たちがいた。

「えー、はじめまして。今日からあなた達の担任になるリノスだ。よろしく頼む。そして、彼女が俺の補佐となるノアだ。」

ノアを紹介するとクラス中がざわついた。

ノアは超越者達の中でいちばん有名だからだろう。

ちなみに俺はほとんど名を出していないので俺の名を知る人はごく一部であろう。

「質問等があれば言ってくれ。」

「ハイハイハイ!」

1人の少女が手を挙げた。

「リノス先生とノア先生はAnnihilatorに所属しているんですか?」

「そうだが?」

「じゃじゃランキングっていくつですか?」

ランキングなど人の詮索は基本NGだが

超越者達にもなると詮索せれずともバレてしまうだろうから別言ってもいだろう。

「教えてやるが他の人達にはそんなことを言うなよ。マナー違反になるからな。俺がランク1位でノアが3位だ」

1位と言った瞬間クラス中が再びざわついた俺が1位だということが意外だったからだろう。

そのあとも色んな質問が飛んできた。

「なー、ノアこんな感じでよかったのか?」

「生徒たちの印象は悪くなかったですし、初めてにしては上場だと思いますよ。言うて私も初めてなんですが。」

こうしてとりあえず初日の学校は何とか乗り過ごせたと思う。次の日からは授業があるので授業内容を決めないといけない。何をすればいいのか分からず頭を悩ませるのだった。

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異端者 夕方 @2253123

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