第1話
任務が終わり総帥と話していた。
「突然で悪いが教師になる気はないかい?」
「...」
突然の言葉に俺は言葉を詰まらせた。
1度落ち着いて理由を聞いてみると至ってシンプルだった。
今、段々と戦力というか新入隊員の質が落ちてきているらしい、なので俺が直接育ててやって欲しいとことだ。
「でもなぜ俺なんですか?」
俺は単純に疑問に思ったことを聞いてみた。
確かに俺はチームで1位だが教えることやコミュ力に関してはチームで1番能力が少ないからだ。
「補助もつけるから大丈夫だよ」
まるで質問の意味を知っているかのように総帥は答えた。
総帥にはお世話になっているので断るつもりはないが”補助”と言う言葉が気になっている。
恐らくだが補助というのは俺が教師として教える時など補佐をしてくれる人のことを言っていると思う。
そして、俺の補佐となると俺の性格を知ってる総帥は身内つまり、超越者の誰かを補佐につけるだろう。
また明日こいと言われているのでその時にでも分かるのだろう。
「もうこのことは忘れて家に帰って疲れを取ろう」
自分に言い聞かせながら家に帰るのであった。
そして、翌朝ついに俺の補佐となる人がわかった。
「おはよ、リノス」
「あぁ、おはよノア」
そいつはランキング3位で昔から仲良くさせて貰ってる。知らない人じゃなくて良かったと内心ほっとした。
「早速で悪いが君たちには明日から教師兼戦闘員として働いて貰うよ。」
こうして、教師兼戦闘員という少し変な生活が始まろうとしていた。
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