和食

 今日は塾の授業が終わってから、友達と一緒にご飯を食べに行くことにした。外はもう暗くなっていて、街の明かりがキラキラと輝いている。塾の近くにある公園のベンチに座りながら、どこで食べるかを話し合うことにした。


「みんな何が食べたい?」


 そう尋ねると、歩美が最初に答えてくれた。

 歩美はイタリアンが大好きなで、「イタリアンのファミレスどう?」と提案してきた。


「パスタもピザも美味しいし、デザートも充実してるんだよ。あのクリーミーなカルボナーラとか、絶品だよね!」


 目を輝かせながら話す歩美に、思わず笑みを浮かべた。涼子も笑いながら話をさえぎった。


「それもいいけど、牛丼屋もいいんじゃない? 手軽で安いし、何より早く食べられるのが最高だよ。特盛に卵を乗せて食べるのが最高に美味しいんだ」


 涼子もまたその良さを熱弁する。涼子のサバサバした性格が思いっきり出てるチョイスだ。そう思っていると沙織が意見を言う。


「でも、中華料理も捨てがたいよ。麻婆豆腐とか餃子とか、本格的な中華を楽しめるのがいいよね。特に担々麺は一度食べたらやみつきになるよ」


 沙織も目を輝かせながら話す。その情熱に引き込まれるように、私はそれぞれの料理の良さを感じていた。


 でも、私はやっぱり和食が好きだ。そっと口を開いた。


「……でもさ、和食って落ち着くよね。お寿司とか天ぷらとか、和食って体に優しいし、素材の味を生かしてるのが素敵だと思う。それに、味噌汁や小鉢の料理がセットになってると、バランスもいいし心がほっとするんだ」


 そう言うと、みんな私の言葉に耳を傾け、頷いてくれた。


「確かに和食って落ち着くよね」

「そうだな、和食の店って温かい雰囲気があるし」

「和食なら、どんな気分の時でも安心して食べられるよね」


 それぞれ思うところがあったのか、みんな賛同してくれた。


 そうして、みんなで和食屋に行くことになった。塾の近くにある小さな和食屋は、まるで家に帰ったかのような温かい雰囲気が漂っていた。店内に入ると、木のぬくもりと、優しいお出汁の香りが心地良く迎えてくれた。


 和食って本当に素晴らしいなと思いながら、みんなと一緒にメニューを眺めた。お寿司や天ぷら、味噌汁など、どれも美味しそうで選ぶのに迷ってしまう。


 結局、私は大好きな天ぷら定食を注文した。サクサクの衣に包まれた海老や野菜を一口頬張ると、心まで温かくなるような気がした。友達と一緒に和食を楽しみながら、心地良い会話が弾む。


 私は笑顔で天ぷらを頬張った。やっぱり、和食って最高だな。和食大好き。

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