ワークライフバランス

 今日は土曜日。部活が終わって家に帰ると、姉がリビングでテレビを見ていた。私はソファに腰を下ろしながら、つぶやくのだった。


「ああ、やっと週末だー……」


 学生の仕事といえば勉強だけれども、土日は休むのが当たり前だと思うんだ。それが当然の権利だとも思う。


 しかし、やらなければやらない勉強というのもある。そんなことを考えると憂鬱になってくるんだよね。私は姉に向かって言う。


「勉強って本当にしんどいよね。せっかくの休みなのに、なんで勉強しなきゃいけないの?」

「はぁ? 言い訳はいいから、勉強しときなさい」


 姉はそうたしなめてきた。それに対して私は言い返した。


「毎日部活もしてるんだよ? 土日だって部活があるし、勉強までしたら本当に休日じゃないんだよ?」


 そう言うと、姉は少し考え込むようにして、さらに反論してきた。


「そう言ってもね、勤労に感謝して勤労しときなさい」


 真剣な表情で言ってきた。

 姉は冗談を言う時ほど真剣な表情してくるからなぁ……。私は姉に教えてあげることにした。


「最近はワークライフバランスを考えながら勤労するのが良いんだよ」

「なにそれ? ワークライフバランス?」


 姉は驚いた顔をして、首をかしげた。


「そう。例えば、1日中勉強だけしてたら頭がパンクしちゃうでしょ? だから、勉強と休息のバランスを取るのが大切なんだよ。それに、部活も頑張ってるから、その後にリラックスする時間も必要だと思う。運動と休息のバランスが取れてこそ、健康的な生活ができるんだよ」


 姉は少し納得した様子で頷いた。私は話を続ける。


「さらに、趣味や友達との時間も大切。好きなことをしてリフレッシュすることで、勉強にも部活にもより一層集中できるようになるんだ」


 そうやって力説すると、姉は笑顔を見せた。


「確かに、それは一理あるかもね」

「だから、私はワークライフバランスが好きなんだ」


 そうやって自信を持って言った。姉も納得したようだった。


「なるほど、そういう考え方もあるんだね」


 意見を言うだけ言うと、なんだかスッキリした気持ちになった。私は勉強を始めることにした。

 姉との会話で、ただ単に勉強するだけじゃなく、バランスを考えながら取り組むことの大切さをあらためて感じた。週末だからこそ、しっかりと休んでリフレッシュしながら勉強に取り組む。それが私にとって一番良い方法だと気づいた。


 こうして、私はワークライフバランスを保ちながら、勉強も部活も楽しんでいこうと思った。この考え方を持つことで、毎日の生活が少しだけ明るく感じられるようになると思った。


 私は、ワークライフバランスが好きだな。

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