テレビCM

 テレビって、CMになっても見続けちゃうんだよね。

 毎日学校から帰ると、まずテレビをつけて見てる。夜に録画したテレビを見てるんだけれども、一緒に流れてるCMも見ちゃうんだ

 それも含めて楽しむのが日課だ。


 CMって、短い時間の中に詰まった創意工夫や、時には心温まるストーリーに心を奪われる気がするの。特に、関東のローカルCMには特別な魅力を感じている。


 ある日の放課後、友達の香織かおりと一緒にカフェでおしゃべりをしていた。

 話題は自然とテレビCMに移った。


「ねえ、香織、最近のあのジュースのCM見た?」


 私の問いかけに対して、香織は首をかしげた。


「え、どんなCM?」

「え、見たことないの? あの、カラフルなフルーツが踊るやつだよ! すごく可愛いんだよ!」


 身振りしながら説明してみたが、香織は全く知らない様子だった。


「ごめん、そのCM見たことないかも」


 香織は申し訳なさそうに言った。


 あれ、なんでだろう?

 香織も同じ関東に住んでいるのに、どうしてこのCMを知らないのだろう?


「うーん。じゃあ、香織が好きなCMは?」



 香織は少し考えてから答えた。


「うーん、最近だと、あの新しい車のCMかな。家族がドライブするやつ」


 香織の答えに、今度は私がそのCMを知らなかった。


「えー、それ見たことないかも」


 美咲も、私と同じく驚いた顔をした。



 その後、私たちはお互いに知っているCMと知らないCMについて話し合った。

 話しているうちに、CMが地方ごとに異なることに気づいた。香織の家は少し離れた地域にあり、そこで流れるCMは私の住む地域とは違うのだ。


「なるほど、だからお互いに知らないCMがあるんだね」

「でも、さくらが言ってたCM、見てみたいな」


 香織は笑顔で言った。


 関東のローカルCMには、私たちの生活に密着した温かみがある。

 例えば、地元の商店街のCMや、地域のイベントを紹介するCMなど、どれも親しみやすくて心地よい。




 ◇



 次の日、学校で美咲に会うと、彼女は興奮した様子で言ってきた。


あかね、昨日言ってたジュースのCM、ネットで見つけたよ! 本当に可愛かった!」


 香織の言葉に、私は嬉しくなった。



「でしょ? あのCM、見るたびに元気が出るんだよね」


 それがきっかけとなって、香織と私はお互いにお気に入りのCMを紹介し合うようになった。


 テレビCMは、ただの広告じゃないよね。

 短い時間の中に、私たちの生活や思い出が詰まっている。

 これからも、私はテレビCMを楽しみながら、日々の小さな幸せを見つけていきたいと思うんだ。


 私は、テレビCMが好き!

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