ドレッシング
今日は、久しぶりに
とっても仲良しで、メールのやり取りなんかはちょくちょくしてるけど、二人とも部活に恋に忙しかった。
連絡を取りあってたら、たまたま暇な日が重なったから二人で遊ぶことになった。せっかく二人で遊ぶならと、新宿で遊ぶことになったんだ。
私たちも少し大人になったからね。近所で済ませてもつまらないかなって思って、ちょっと背伸びしてみたの。
新宿南口の駅改札を出た所が待ち合わせ場所。駅には人が多く出入りしていた。女の人も多くて、どの人もみんなオシャレな格好をしている。雑誌なんかで見たことあるようなコーディネートばかりだ。やっぱり東京って、全然違う。凄いな……。それに比べて、私は中学生の時と、あまり変わらないかも……。
人混みを観察していたら、恵美がやってきた。他の人たちと同じように、オシャレな格好をしていた。全然会ってなかったから、こんなに大人になっているなんて知らなかった。凄く綺麗……。
「
「恵美は、凄く変わったね。大人って感じだよー。凄いオシャレ!」
「ふふ、そうかな? ありがとう!」
そんな挨拶をして、私たちはカフェへと向かった。二人で集まっても、やることと言えばおしゃべりなんだ。
隣を歩く恵美は、とても輝いて見えた。これが私の友達だって思うと、自慢したくなっちゃうくらい。
「そういえば、お店って私が選んじゃって良かったの?」
「もちろんもちろん、恵美のセンスで選んだところに行きたいよ!」
そんなやり取りをしながら歩いていると、カフェについた。期待していた以上にオシャレなお店だった。
店の前まで行くと、すぐにお店に入れて、席を案内された。
「やっぱり、恵美が選んでくれただけあって、凄くオシャレだね。なんだか、私が場違いみたいな気もしてきちゃうな」
「そんなことないよー! 麻里も可愛いから、このお店にピッタリだよ!」
「うーん……。そんなことないよー。私は、オシャレさについていけないよー……」
「大丈夫、大丈夫。とりあえず何か食べながら話そうか。食べたいものある?」
「うーん、メニューも全部オシャレだし……。恵美、私の分も選んでー……」
私がそう言うと、恵美は優しく笑ってメニューを指さした。
「そうしたらさ、私のオススメのサラダを食べない? これが、凄く美味しいんだね。私、このドレッシングが好きなんだ」
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