クールジャパン

 今日は特別な日だ。イギリスから私の姉のエミリーが初めて日本に来るのだ。エミリーは私よりも五歳年上で、いつも優しくて頼りになる存在だ。彼女が日本に来るのは初めてで、私は彼女に日本の「クールジャパン」を紹介するのが楽しみで仕方がない。


 エミリーは空港で私を見つけると、笑顔で聞いてきた。


美咲みさき、今日はどこに連れて行ってくれるの?」

「秋葉原だよ!」


 私は胸を張って答えた。


「日本のサブカルチャーの中心地だよ。」



 電車に乗って秋葉原に向かう間、エミリーは窓の外を興味津々に見つめていた。ビルの間に見える神社や、カラフルな看板が並ぶ街並みが新鮮に映るようだ。


 秋葉原に到着すると、エミリーの目はさらに輝いた。彼女はカメラを取り出し、あちこちで写真を撮り始めた。


「すごい! こんなにたくさんのアニメやゲームのお店があるなんて!」

「ふふ。すごいでしょー!」


 私はエミリーを連れて、まずはアニメショップに入った。店内には最新のアニメグッズが所狭しと並んでいる。エミリーは興奮して、フィギュアやポスターを手に取っては感嘆の声を上げていた。


「美咲、これ見て! このキャラクター、私がイギリスで見ていたアニメの主人公だわ!」


 エミリーは嬉しそうに言った。


「そうなんだ。日本では、このアニメがすごく人気なんだよ」


 私は説明しながら、エミリーの興奮が伝わってきて、私も嬉しくなった。



 次に、私たちはゲームセンターに向かった。

 エミリーはクレーンゲームに挑戦し、何度もトライしてようやくぬいぐるみをゲットした。


「やったよ! これ、持って帰るね!」


 彼女は満面の笑みを浮かべた。



 そして、最後に行く予定としていた場所。

 いよいよメイドカフェに行く時間が来た。エミリーは少し緊張しているようだったが、私は彼女の手を引いて店内に入った。メイドさんたちがこちらに話しかけてくる。


「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様!」


 そんな言葉で迎えてくれた瞬間、エミリーの顔がぱっと明るくなった。


「すごい! 本当にメイドさんがいるんだ!」


 エミリーは目を輝かせて言った。


 私たちは席に着き、メイドさんが可愛らしいデコレーションのされたドリンクやデザートを運んできてくれた。エミリーはその一つ一つに感動し、写真を撮りまくっていた。


「美咲、こんな体験は初めてだわ。日本って本当に素晴らしいね」


 エミリーは感慨深げに言った。


「うん、私もこうしてエミリーと一緒に楽しめて嬉しいよ」


 その日の帰り道、エミリーは「また日本に来たい」と何度も言っていた。私はそんな彼女の姿を見て、日本のクールジャパンが持つ魅力を改めて感じた。


 エミリーとの秋葉原の冒険は、私にとっても忘れられない思い出となった。これからも、もっとたくさんの人に日本の素晴らしさを伝えていきたいと思った。

 紹介した私自身も、クールジャパンが好きだからね!

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