ラジオのお姉さん

 毎朝の通学時間にラジオを聴くことが日課。

 特にお気に入りの番組は、陽気なお姉さんがパーソナリティを務める「モーニングスマイル」だった。

 彼女の明るい声と楽しい話題は、私の一日の始まりをいつも彩ってくれるんだ。


 この前、テストがうまくいかなくて、気分が沈んでいた時があったんだよ。友達と話す気にもなれなくって、帰り道も一人で歩いていた。そんな時、ふと耳にしたのは、いつもの「モーニングスマイル」の再放送だった。ちょうどその日は朝聞いてなかったから、聞いて帰ったんだ。


「皆さん、こんにちは! 今日は特別なゲストをお迎えしています。彼女は最近、自分の夢を叶えたばかりの素敵な女性です」


 ラジオから流れるお姉さんの声は、まるで私の心に直接語りかけてくるようだった。ゲストの女性が自分の夢を語る姿に、私は自然と耳を傾けた。


「夢を追いかけるのは大変なことも多いけれど、それでも諦めずに続けることが大切なんです!」


 その言葉に、私は目頭が熱くなった。

 ゲストの方が言うことと、テスト勉強を頑張った自分とが重なり合ってしまって、一人でボロボロ泣いていた。

 泣いたことで、少し気持ちが落ち着くのを感じたあと、ラジオのお姉さんの明るい声とゲストの話に励まされたの。だんだんと、気持ちが軽くなっていくのを感じた。



 家に帰ると、私はすぐに勉強机に向かったんだ。

 テストの結果に落ち込んでいた自分を振り払って、次のテストに向けて頑張ろうと決意したの。ラジオから流れる音楽が、私の背中を押してくれるようだった。


 次の日の朝も、私は「モーニングスマイル」を聴きながら学校へ向かったの。お姉さんの明るい声が、私の心を温かく包み込んでくれる。彼女の話を聞いていると、どんなに辛いことがあっても、前向きに頑張ろうという気持ちになれる。


「皆さん、今日も一日頑張りましょう! 笑顔を忘れずに、素敵な一日を過ごしてくださいね!」


 その言葉に、私は自然と笑顔になった。ラジオのお姉さんの声が、私の心に響き続ける。彼女の明るさと優しさが、私の毎日を支えてくれている。


 朝のラジオのおかげもあって、学校では友達と笑い合いながら過ごす時間が増えた。テストの結果が悪くても、次に向けて頑張ろうという気持ちが強くなったの。ラジオのお姉さんの言葉が、私の心の中でいつも響いているから。


「最近、美里みさとって、元気そうだよね! 何か良いことあったの?」

「特に、いつもと同じだよ! 悪いことがあっても、私は諦めずに頑張るって決めたんだ!」


「そうなんだ、いいね!」

「うん! ラジオのお姉さんが、そうさせてくれたんだ。私の好きなラジオのお姉さん!」

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