婦人警察官のお姉さん

「おはようございます!」


 婦人警察官の人が元気よく挨拶をしている。

 少し小さめの身長をしていて、幼く見える。

 警察官の制服を着ていなかったら、元気の良い小学生かなって勘違いをしちゃうくらい。

 可愛い人なんだ。


 通学路の途中で、小さな交番の前を通る。

 そこを通る時にいつも元気に挨拶きてくれるんだ。


 その女性警察官の人の名前は知らないけど、いつも心の中で「さくらさん」と呼んでいるの。

 なぜなら、彼女の優しい笑顔が春の桜のようだから。

 優しそうで元気が良いことが、春の雰囲気を感じかける。


 さくらさんの表情はいつも穏やかで明るい。

 それで、誰にでも丁寧に接している。

 今日も、交番の前で迷っているおじいちゃんに、優しく道案内をしていた。

 おじいちゃんも、初めはさくらさんの低身長に戸惑っていたみたいだけど、最後には「ありがとう」と、その場を去っていった。

 その姿を見ていると、私の心も温かくなったんだ。



 そんなある日のこと。

 私は財布を落としてしまったことに気がついた。

 家を出る時は、カバンの中に入れたのを確認したの。

 けど、学校に行く途中で、ふと気づいてカバンの中を探しても入ってなくて。


 お母さんから誕生日にもらった、とても大切な財布だったから、すごくパニックになった。


 どうすれば良いか分からないから、家までの道を戻っていたら交番まで来たところで、さくらさんが話しかけてくれたの。


「あら、あなた? 学校へ行ったんじゃないの?」

「あ、あの。財布を落としてしまっまたみたいで……」


「それは、大変! どんな財布だった? 思い出せる範囲で教えて! ちょっと交番まで来て来て!」


 さくらさんは、私を交番に連れ込む。

 机に座ると、じっくりと私の話を聞いてくれて、それですぐに遺失物届けを作ってくれた。


「大丈夫! すぐに見つかるよ!」


 遺失物届けを作っている間、そうやって励ましてくれた。

 遺失物作り終わると、捜索を手伝ってくれた。


「どこに落としたんだろうね」

「気づいたら無くて……」


「うーん。あ! この落ちてる財布は?」

「あ!! それです! 中身見せてもらってもいいですか?」


 なんと財布は交番の近くで見つかったのです。

 私は、さくらさんに深く感謝した。



 それ以来、私は毎日、さくらさんに元気に挨拶をするようになった。

 そして、彼女もいつも元気に応えてくれる。

 可愛い警察のお姉さん。


「おはようございます!」

「おはようございます! 今日も元気で良いですね! 行ってらっしゃい!」


「ありがとうございます!」


 私の大好きなお姉さん。婦人警察官のお姉さん。

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