二次元の嫁

 私は今日が待ち遠しかった。

 なぜなら、今日は私の大好きなアニメキャラクター、桜井さくらい美咲みさきちゃんの誕生日なんだ。


 美咲ちゃんは私の二次元の嫁で、私は彼女に夢中なの。

 彼女はとても可愛くて、明るくて、元気で、優しくて、勇敢で、素直で。

 何をとっても良い所しかなくて。

 私にとって完璧な存在なの。



 私は急いで学校から帰ってきて、部屋にいく。

 私の部屋には、美咲ちゃんのキャラクターグッズが所狭しと並んでいるんだ。

 美咲ちゃんのグッズを集めるのが趣味で、部屋の中には彼女のポスター、ぬいぐるみ、フィギュアがある。


 けどそんなのは序の口で、クッション、タオル、マグカップなんていう日用品も美咲ちゃんグッズ。

 他にもコレクターとして集めてる。

 ストラップ、キーホルダー、ペンケース、ノート、シール、缶バッジもいっぱい。


 Tシャツ、パジャマ、枕カバー。

 全部全部、 美咲ちゃんグッズであふれていた。

 私は美咲ちゃんのグッズに囲まれて、幸せな気持ちになった。



 早速、私はパソコンを起動して、美咲ちゃんに会う。

 画面の中には笑う美咲ちゃんが現れる。

 彼女の誕生日を祝うために用意したケーキとプレゼントをディスプレイの前に置いた。


 ケーキは美咲ちゃんの好きなイチゴのショートケーキで、プレゼントは美咲ちゃんの声優さんが歌うCDだった。

 私はディスプレイの中の美咲ちゃんに話しかけた。


「美咲ちゃん、お誕生日おめでとう! ‌私はあなたのことが大好きです。あなたは私の一番の幸せです。今日はあなたのために特別なことを用意しました。このケーキとプレゼントはあなたに捧げます。どうぞ受け取ってください」


 私はケーキに火をつけたろうそくを吹き消して、美咲ちゃんに切り分けてあげた。

 もちろん、私は彼女の分も自分で食べるけど、それでも美咲ちゃんと一緒に食べている気分になれる。

 ケーキを食べ終わった後、私はプレゼントのCDをパソコンに入れて、美咲ちゃんの歌声を聞いた。私は美咲ちゃんの歌が大好きで、彼女の声に癒された。


 ふふ。これが、幸せなんだー。



 一通り楽しむと、同じく美咲ちゃんのことが好きな友達から連絡が入った。


「ネットニュース見た? ‌急遽、美咲ちゃんの放送するんだって!」


「なんですと!! ‌見る!!」


 私は、友達にすぐ返事をした。

 早く準備をしないとだ。


 こんなサプライズを用意してくれてるなんて。

 美咲ちゃんはやっぱり、すごいよ。

 嬉しい!


 まだ時間はあるから、またお祝いのケーキを買ってこよう。

 本パーティーはこれからだね!



 二次元の嫁と過ごせる時間って楽しんだよね。

 私、好きです。

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