給食

 今日の給食は、私の大好きなカレーライスだった。

 カレーは、日本の国民食と言っても過言ではないくらい、みんなに愛されている料理だよね。

 私もカレーが大好きで、一ヵ月に一度やってくるカレーの日になると、給食の時間が待ち遠しくなる。

 カレーの香りが教室に漂ってくると、お腹が空いてきて、もう勉強に集中できなくなるんだ。


「里穂≪りほ≫、早く行こうよ。カレーが冷めちゃうよ」


 私の隣の席に座っている、親友の愛菜≪まな≫が声をかけてくる。

 愛菜は、私と同じくカレーが大好きで、いつも一緒に給食を食べているんだ。


「うん、行こう。香りでわかるけれども、今日は何カレーだよね!」


 私は愛菜に笑顔で返事をして、教室を出る。

 給食室に向かう途中で、他のクラスの友達にも会う。

 みんな、カレーの日はテンションが高くなるみたいで、楽しそうに話している。

 私も愛菜と一緒に、カレーに関する話題で盛り上がる。


「私は、なんといっても甘口カレーが好きなんだよね。辛いのは苦手なんだ」

「えー、私は辛口カレーが好きだよ。辛い方が、ご飯が進むし、体も温まるし」


「でも、辛いのはお腹が痛くならない? 私は、一度辛いカレーを食べたら、夜中にトイレに行きたくなっちゃったよ」

「そうなの? 私はそんなことなったことないけど。でも、辛いのは食べ過ぎると良くないかもね」


「そうだよね。でも、カレーは美味しいから、つい食べ過ぎちゃうんだよね」

「そうそう」


 私たちは、給食室に着くまで、カレーの話をしていた。

 給食室に入ると、カレーの香りがさらに強くなって、私の鼻をくすぐる。

 私は、カレーの匂いを嗅ぎながら、トレイとお箸を取って、カレーの列に並んだ。

 愛菜も私の後ろについてきた。


「今日のカレーは、チキンカレーだって。私、チキンカレー好きなんだ」


 チキンカレーは、鶏肉がたっぷり入っていて、ジューシーで美味しい。

 私は、チキンカレーを見ると、思わず笑顔になった。


「私も好きだよ。チキンカレーは、特に鶏肉が柔らかくて美味しいんだよね」


 私は愛菜に同意して言った。

 すぐに私の番が回ってくると、私はカレーをお皿に盛ってもらった。

 カレーの上には、大きなチキンの塊が乗っていて、とても美味しそうだった。

 私は、カレーを見て、思わず「わぁ」と声を出した。


「里穂、いいね。チキンが大きいよ」


 愛菜もカレーをもらって、私と一緒にテーブルに向かった。

 いつもの席に座って、カレーを食べ始める。


 まずは、チキンにフォークを刺して、一口食べた。

 チキンは、柔らかくてジューシーで、カレーの味がしっかり染み込んでいた。

 やっぱり、チキンカレーは美味しいよー。


「んー、美味しい」


 愛菜もチキンを食べて、同じように感想を言った。


「本当に美味しいね。チキンカレーは、最高だよ」


 私たちは、カレーを食べながら、いつ通り学校のことや、趣味のことや、好きな男の子のことなどを話す。

 カレーの日は特に話が弾むのだ。

 カレーは、私たちの会話のスパイスだった。


 私たちは、カレーを食べながら、笑ったり、驚いたり、怒ったり、泣いたり。

 泣いたりはあまりないけれども。


 カレーは、私たちの感情のスパイスだった。



「里穂、今日は楽しかったね。カレーも美味しかったし、話も盛り上がったし」


 愛菜が、カレーを食べ終わって、満足そうに言った。

 私もカレーを食べ終わって、同じ気持ちだった。


「うん、楽しかったよ。愛菜と一緒にカレーを食べると、いつも楽しいよ」


 私は愛菜に笑顔で返事をした。

 愛菜も私に笑顔で返してくれた。


 私たちは、カレーが大好きだった。


 給食ってみんなと一緒に話しながら食べれて楽しい。

 私、給食って好きだな。

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