テレビ

 24時間テレビ。

 テレビ好きっ子の私は、このテレビのお祭りが大好き。

 24時間ずーっとやってるんだよ。

 小さい頃は、すぐ寝なさいーって親に怒られたりして全然見れなかったけど。

 高校生にもなれば、あまりきつく言われなくなったの。


「楽しかったら見てても良いけど、明日辛くなるから早めに寝るのよー」

「はーい」


 お母さん、就寝!

 これで好きなだけ見られる。



「リビングで見ててもいいけど、部屋移動しない?」

「おっけー!」


 テレビはいつも姉と一緒に見ている。

 姉と私は同じ部屋で、寝る間にはテレビを一緒に見たりしていた。

 楽しいテレビライフなのです!


 一旦寝室に移動するけど、まだまだ夜は長い。

 ジュースとおやつを用意しておこう。


「先行ってるよー」

「はーい!」


 冷蔵庫からアップルジュースを取って、おやつにはポテトチップスを持ってきた。

 これで準備オッケーです!



 ◇



 私と姉はおしゃべりしながら、24時間テレビを見続けていた。

 けど、午前2時を過ぎたくらいから、さすがに少し眠くなってきた……。

 お姉ちゃんとの会話も少なくなってきて、しゃべる声もぼそぼそとしてきたし……。


 そんな時ふと、姉が口を開いた。

「キリもいいし、そろそろ寝よっかなー」


 私も眠くて頭も回らなくなってきたけど。

 せっかくのテレビのお祭りだからもうちょっと見てたいなー……。

「お姉ちゃん寝るの早くない? 明日休みだからもっと見てても良いんじゃない?」


 姉はもう寝る気のようで、布団へと入っていった。

「面白いけど、流石にそろそろ眠いよ。私、明日デートあるし」

「なにそれ! 妹の事より彼氏を取るんですか!」


榮奈えなも早く寝なねー。おやすみなさい」



 姉がこうなると、もう説得はできないな……。

 すぐ寝息立てて。……残念。


 私は、一人で見ようかな……。

 こうなったら、だれも止める人もいないし、見放題だよね。


 それにしても、芸能人の人達って凄いよね。

 あと、テレビ業界の関係者さんも。

 24時間もずーっとテレビを放送しようっていうのを何で思いつくんだろう。

 あと、それを本当に実現させてずーっとやり続けてるの、すごいなって思う


 見てる方も段々飽きてきたりして脱落していく人が多いのに、それでもやり続ける。

 毎年やってるんだよ。

 チャリティーのためにやってるテレビ局もあれば、そうじゃないテレビ局もあったりして。

 今日は、チャリティじゃない方。


 そういうのってテレビ番組を作っている方もテレビが好きで好きで堪らないんだろうなって思う。

 そんな姿勢を見せられてしまうと、ついつい肩入れしちゃくなっちゃうっていうのもあって。

 わたしは、高校生になったら24時間全部見ようって思ってた。


 ふふふ。

 深夜帯は、視聴率が低いからか下らないことやってたりするけど。

 そういうのこそ、面白かったりするのです。


 明日、お姉ちゃんにお話しようっと。

 私は、やっぱりテレビが好きだよっていうお話!

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