奪いに来て 、

駄作者太゛郎

1 。

愛なんて黄昏だ 。

愛なんて裏を返せば所詮汚くて黒くて

愛なんてそもそも存在なんてしないんだ 。


『 …何その目、 』


子供は無条件で場合は愛して貰えないらしい 。

私も愛して貰えないらしい 。

焼け付くタバコの火と鼻をかすめる酒の匂い 。


『 その目が嫌いなの!!!!分かってよ!! 』

「( そんなこと言われてもね )」


心の中で嘲笑を零しながら上辺だけのごめんなさい 、

を連呼する 。

日課だ 。 慣れ なんて言っていいのか分からないが もうこの状況もこの感情も慣れてしまった 。痛いにはとても痛いがな 。心底おかしいだろう 。

私だってわかってるんだけどな 。


『 何か言いなさいよッ 、 』


泣きながら殴るんだったら 辞めればいいのに 。

これで何か言ったら殴るくせに 。

ごめんねって言っても 殴るくせに 。

早く終わらないかなぁ 、


ーーー


『 はッ 、 はァ …__ 、 』


荒ぶる息と 親の涙 。

ああ 、 傷がじんじん染みる 。 虫でも這ってるみたいだななんて 、


『 もういい 、、どっかいって 、 』


それはこっちのセリフなんだよねぇ と ため息を吐きたくなったがこれ以上やられるのは勘弁だ 。 押し殺して 部屋に閉じこもった 。


「 いったい 、 」


気づけばポロリと出ていた言葉と涙 。

あ ーーー ッ 、 どうすれば 愛してもらえるのだろうか 、

もっといい子にすればいいのか ?

もっと勉強できればいいのか?

もっと笑えばいいのか?

もっと労ればいいのか?


一通りやってみるがまぁダメだ 。

ホントなんなんだろうこんな人生 。

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奪いに来て 、 駄作者太゛郎 @_xx_oO_ox

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