格子の窓から、、、
@kaedetohiyori8
第1話……一人暮らし
あぁ、気づけばもう、30代になってしまう。
ごく平凡な家庭で特に不自由なく暮らしていたので、自分がもうそんな歳になっていた事を今更気づいた。
周りはもう結婚し、子供もいたり、旦那の愚痴を聞いたり、子育てってこーだよね、あーだよねと、話す会話は旦那や子供、家庭の話ばかり。
私は、そういえばいつから彼氏居なかったっけ?
思い返すが、曖昧だ。もう覚えてないそんなこと。
親には、いつ結婚するの?早く孫の顔が見たいだの、いい人居ないの?ともうウンザリ。
耳にタコだっての。
私だって、出来るならとっくにしてる!!
うるさいなぁ!!
はぁ、もうこんなにチクチク言われるのいつまで続くんだ、もう嫌だ。
そう思った私は、そう言えば一人暮らししたことないし、この節目に出るのもありだな!
思ったら即行動。
物件を探しに、色々行った先で、
なんとなく、あ、ここいいかも。
直感で決めた。
決めてから引越しまであっという間で、
親も拍子抜け。
なんだか寂しそうにしているから、少し
申し訳ない気持ちにもなったけど、新しい第1歩を踏み出せるっていう気持ちの方が大きかったので、とくに後悔することもなかった。
仕事はというと、会社員で10年務めて、給料もまぁそれなりにもらえてたけど、今のままじゃ何も変わらないなと思って思い切って引越しのタイミングで辞めた。
少しもったいない気もしたけど、新しい環境でいちから出会い、人生リセットした様なもんだ。
特に秀でた才能がある訳でもない私は、とりあえず引越しが住んでから仕事は探そうと、余裕ぶっかましてしまったことを後で後悔する羽目になるのをその時は気づかなかった。
あーやっと念願の一人暮らしだー!
超快適!!
口うるさくチクチク言うてくる親もいないし、旦那や子供の愚痴を言うてくる友達もいないし、よし、ここから人生リスタートだ!
そう意気込んだ私は、引越し先で仕事を探し始める。
資格といってもごく一般的なものしかない。
まぁ、普通に行けば会社員か、、、
ん〜、何しよう。
学校卒業してから、すぐ就職して、その仕事しかしてなかった私は、何も興味がなく、何をしよう……に行き詰まってしまった。
やりたいことがない。。。
特に興味がある事もない。
特に、誇れるようなできることも無い。
あれ?
その時私は思った。
何がしたい?
次第に、焦る自分と、このままでは、結婚どころか、仕事にもつけず、お先真っ暗じゃないか、、、と不安になってきた。
と、とりあえず、コンビニで飲み物でも買いに行こう…。
気を紛らわせるかのように、コンビニへ向かった。
ふぅ、一旦冷静に。
コーヒーを片手に落ち着いて、どんな仕事しようかと、ケータイ片手に探し始めた。
いつの間にか日も暮れて、カーテンを閉めることさえ忘れていた。
あ、もう夜だ。
そんな毎日を繰り返すうちに、どんどん焦りが、不安が自分に押し寄せてきた。
このままではやばい、とりあえず面接をうけよう。とりあえず応募だ!
丁度新卒が1ヶ月位したら辞める人は辞めるタイミング。
今なら求人もあるかも!即戦力を求めているはず!
ひとまず書類を送ったり、面接に行ったりもした。
なんとか、決まって、気づいたら3ヶ月も経っていた事に気づいた。
焦っていた自分、なんとか仕事が見つかって
ほっとした。
格子の窓から、、、 @kaedetohiyori8
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