第8話 最新テクノロジー

 ここは実は地球で令和から何千年も経っていてどこかの海岸に自由の女神が倒れてたりするってこともあるのだろうか。古代遺跡の出土品オーパーツってことは地球の未来ってこともありうるのか。でも地球には魔法がないから違うのかな。

 ケイタとユキ王女とバッカスとダイアナで狩に出かけることになった。首都イルベートの北東に鬼門の森があって、浅い場所なら弱い魔物が狩れるらしい。

 街の中心を東西に大通りが走っていてギルドは中心部にある。ギルドを出て真っ直ぐ東に向かって東門を出ると東北に森が広がっている。

 「みんなって持ってるの?」

 「持ってるよ。」

 バッカスがを出して見せてくれた。

 「持ってるわ。」

 ダイアナも見せてくれた。

 「私も持っています。勇者様もご希望であればご用意させて頂きます。」

 ユキ王女が丁寧に言った。

 「う~ん、何だかって呼ばれると居心地が良くないっていうか落ち着かないんだけど、って呼んで欲しいのだけど。」

 ケイタは言った。チートも持ってないし初期能力も低いので、ステータスに勇者って出ているので勇者ではあるのだろうが、どうもいまいちピンとこない。

 「では、ケイタ様で。」

 何故なぜか、はにかむユキ王女が尊い。

 が気になって狩りどころじゃないのだけど、勇者にせよ何にせよ最低でも戦えるようにならないと話にならない気がする。

 「バッカスってレベルどれくらいなんだ?」

 ひっとしたら聞いたらいかんかもしれないが聞いたもんちだ。

 「へっ?レベルって何?」

 本気マジでわからないみたいだ。

 「ステータスオープン」

 半透明のウインドウは違和感しかない。

 「このステータスウインドウで自分の強さが分かるんだ。僕の場合はレベルが1で職業が勇者なんだ。」

 バッカスとダイアナの頭の上にマークが浮かんでいる。やはりステータスという概念がいねんが異世界人だけのものなのかもしれない。


 初めての魔物は緑色の森スライムだった。ケイタは武道どころかチャンバラすらやったことがなかった。森スライムは襲いかかろうとこっちに向かってきているようにも思えるがよくわからない。適当に剣を振り回したら効果音が鳴って討伐できたようだ。森スライムの中身は液体で皮が破れたらこぼれて地面に染み込んでいる。水浸しの中央に小さな魔石ませきだけが残った。

 あと小鬼ゴブリンとか角ウサギホーンラビットとか森スライムと大差なく軽く討伐できた。パーティーみんなは見守ってくれる感じでバッカスが魔物について教えてくれた。鬼門の森の奥に行くほど魔素が濃くなり強い魔物が出るそうだ。魔素とは魔物にとって酸素みたいなものでないと生きていけないようで、強い魔物ほど魔素を消費するので魔素の濃度と魔物の強さは比例するそうだ。


 ケイタはその後も適当に弱い魔物を狩った後、王都に帰還した。

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常識と言い張ればそれは常識ってことで カートン怪 @toshi998

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