日々を綴る美しさを感じさせてくれる作品

 この文章は俗に言うチートも、ハーレムも、恋愛も、策謀もない。しかし、この日記を読み終わった時、心に、暖かい緩やかな何かがスッと染み込んでくるのが解ると思う(少なくとも私はそうであった)。

 ベルギー/フランス人の作者さんが綴る日本や故郷での思い出は、私達の気づかない日々の美しさを思い出させてくれる。この日記を読んでらっしゃらない方は、是非とも心に余裕がある状態で暖かい飲み物を横に置いて、最大限に日常賛美を最大限に噛み締められる状態で読んで頂きたい。