双剣のフランベルク

浅貴るお

第1話

「だああああぁ!」

 俺は、炎を纏(まと)った拳を、賞金首の男に放った。

 賞金首の男の腹に拳がめり込み、衣服や肉の焦げる匂いが辺りに広がった。

「一丁あがり」

「いつ見ても、エグいな。焼き焦がしながらぶん殴るなんてね」

「まあな。でも、こいつのおかげで食えてる」

「もし、炎の力がなかったら、食えないみたいな言い種だね」

「そう思うから、言ってるんだ」

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双剣のフランベルク 浅貴るお @ruo

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