第4話 魔力を認識することに成功した。

さて、みなさんいい朝ですね。私は優雅に朝食をいただいております。今日で私は1歳半を迎えます。4ヶ月前、初めて発した言葉が「野郎」でした。というのもこっちの世界で元の世界の「ママ」と発音すると野郎という意味になってしまうのです。これには父と母は大興奮、死ぬほど頬ずりされました。しかし、私と同時期に生まれた妹が話さないので父と母とサリーさんが不安がって焦り始めていたのですが、先日初めて「パパ」と発声したことにより我が家は歓喜。ちなみにこちらでの意味は「魚」。今、母達が必死にこちらの意味でいう「ママ」もしくは「パパ」を言わせるために必至になっております。私の時は「ママ」を選択させていただきました。父の頬ずり痛くて…。さて、私は魔法の練習でもしましょうかね。以前見た回復魔法は未だ発動の兆しは見えず、呪文を間違えてるのか、自分に才能がないのか定かではないが、やることもないので唱え続けている。

 あれから更に半年が経過した。私、やりました。魔力の存在を認識することに成功しました。きっかけは歩き始めた時に重心が安定せず転んでしまった時に母が僕に回復魔法をかけた時に何とも言えない異物感を感じたのです。そこから反復し続けた結果なんと魔力を操ることに成功。無事、手から魔力らしきものが出たのです。幸い誰も見てなかったので騒がれたりはしていません。後はお決まりの魔力がなくなるまで消費したり、魔力を操作する練習をひたすらしています。最初は押し固めた粘土のようだった魔力が今では泥のように動きますし、魔力の量もおちょこ一杯分だったのが今では紙コップぐらいにはなりました。ただ、魔力を自分の体から切り離すことができないのですが何かコツとかがあるのでしょうか。

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モブ、異世界に転生す〜寿命まで生きたい〜 @wawhodressing

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