エピローグ 圭と凛

 僕らは、二人で生きていく。欠点だらけの僕らは、悲しみだらけの僕らは、きっと互いを支え合えると信じて。

 彼女は、僕に堂々として欲しいとは言わなくなった。むしろ、僕に凛以外の友達が出来ることを嫌がっているようだ。心配しなくても僕は君から離れていくつもりはないのに。

 僕らは、二人じゃないと生きていけないんだ。僕には凛が、凛にはきっと僕が、それぞれ必要なんだと思う。だから、ここにあるものを愛と呼んで、それが全ての物事の本質なんだと言い聞かせて、生きていこうと思う。

 そうやって僕らは、二人で生きていくんだよ。


 *


 私と圭は、きっと隣にいることが大事なんだと思う。私はよく圭の前を走っているつもりだったけど、それじゃだめなんだ。圭は、私の横顔をよく褒めてくれる。二人で隣にいて、一緒に前を向く。それでときどき、隣を見て安心する。そうやって支え合いながら、きっと私たちは生きていくんだと思う。

 それに、私は彼の希望なんだ。私がいないと、圭は生きていけない。それはとても嬉しい事だし、ずっと知らなかった事でもある。だから、私の方こそ堂々と圭の隣にいようと思う。

 そうやって私たちは、二人で生きていくんだよ。

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圭と凛 @kiichilaser

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