Epilogue
そうして事態は決したらしい
A few day's later
PM 13:14
「
とある病院の一室のドアをフルーツの盛り合わせを持った半そでの白シャツに薄手の紺色のスラックスという格好の
「俺としちゃ、ときどき痛むくらいでもうそんなでもないんすけどね、お医者さんが言うにはあと一週間は安静にしておかないとダメらしいっす」
病室の中では薄い病院着を身に着けた
「色々話をしに来たよ」
「話って……、なんかあったんすっけ?」
「色々あるでしょ、流石に」
本当に今一よく分からない、という風体で首を捻る
「そうっすか? 俺としては全部やり切ったと思ってるし、生きてもいるしでなんも文句とかないんすけど」
「例えばボクの処遇とか、後は
「……、聞く。どうぞ話してくださいっす」
「良し。それじゃあまずはこれだね」
頷いた
「
「そりゃもちろんっすよ」
「で、次はボクの処遇の話だ」
「処遇って言っても……、先輩は別に直接人のこと殺してないじゃないっすか」
「だとしても、ボクが巻き込んだせいで大勢死んでる。そこに嘘偽りはない」
「俺もそこを否定する気はないっすけど……。でも、巻き込み方が巻き込み方だし、先輩が殺した物証は何もないしで司法では裁ききれないんじゃないんすか?」
「それも正しいね。物証がないどころか常夏島そのものが本来は存在しない孤島だからね、彼女たちの遺体すらミサキさんがボクの身体を治すためのエネルギーとして還元してしまったから、もうこの世界のどこにも存在しなくなってしまっている。だからボクは自らの行く末を彼女に委ねることにした」
「……、ハシちゃんっすか?」
「そう」
「で、どうしろって言われたんすか?」
「
「先輩、俺も手を貸しますから、頑張って出来る限り大勢の人が幸せになれる未来を目指しましょうよ」
「……、そうだな。ありがとう」
「辛くなって止めたいって泣き出しても頑張って貰うんで覚悟しといて欲しいっす」
「ははは……、お手柔らかにとは言えないか……。うん、頑張るよ。で、最後にボクと
「ボクの方はミサキさんが儀式で集めた力を解放して、命と引き換えに救ってくれたからだね」
「それじゃあ彼女さんは……」
「消えていったよ。もうどこにもいない。何一つも残っていない。あの島で命を失くした他のみんなと同じように」
「っすか……」
「で、
「そうだったんすか……。ハシちゃんにはもう頭が上がらねーっすよ……」
ただなんとなく
「だから、退院したら本当にちゃんと連絡入れるんだよ」
「分かってるっすよ。俺だって普通にまたハシちゃんに会いたいっすもん。……、先輩話してたら俺少し眠くなってきやした」
「あぁ、お休み。ゆっくり休みな、またお見舞いもって来るよ」
「はい、お休みなさい……」
そして、
END
アクアウィッチパラダイスッ!! ドキドキッ、水着美女と真夏の孤島でデスゲーム!? 加賀山かがり @kagayamakagari
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