こっくりさん事件⑥

2人が悩んでいたその時だった。


カランカラン


「久しぶりー!」

大学生ぐらいの女性が入ってきた。

「あやさん!」

「忍さん!」

2人は立ち上がる。

「はぁはぁ、ちょっと、忍。速すぎる、置いてかないで。」

しばらくして遅れてまた女の人が来た。

「咲さん、迎えに行ってたんですか?」

「そう、はぁはぁ、こっちの体力も考えて。忍。」

「いや、咲また体力落ちたんじゃ?」

「どっちもどっちですよ。」

ピコン

『ミルクパンは絶対に食べてね!』

「人気だね、ミルクパン。」

「そういえば狐竜先輩スマホ持ってないんですか?」

「いろは、機械音痴だから。一部のゲームは神がかってるんだけど」

「いろは元気にしてる?」

「ピンピンしてます。なんならガンプ〇制作してます。」

「あぁ、楽しそうでまた何よりだね。」

「あやさん、今までどこに行ってたんですか?」

「長野とか石川とかたくさん行ったね。あっ、長野の村で良いお土産見つけたんだ!みんなで分けて。」

「思いっきり人生エンジョイしてますね。」

「当たり前だよ。人生、楽しんでなんぼでしょ?」

「まあ、そうですね。あ!?そういえばじゅんちゃん相談って?うやむやになってたけど。」

「え、受けてくれるんですか!?」

「うん、これがもし重大な事件に繋がったら困るからね。」

「じゃあ、帰省したことだし私も手伝うよ。」

「本当ですか!!!!」

「えっと今更ですけどあなたは?」

「自己紹介遅れたね。私は真海忍しんかいしのぶ。北海道N市あやかし交流会支部長だよ。」

(なんか妙にすごい肩書きだ。)

「で、あそこで疲れ果ててるのが私の親友でもあり、ここ、友永ベーカリーの店長の娘でもある、友永咲だよ。咲ー、回復した?」

「ま、だ....」

「んー、しばらく休んでてたら回復するか、というわけで鳥羽隼とばじゅんさん、話聞かせてくれるかな?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

FOX Mにゃん @miyuz0961

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ