夢日記

Denchi

1話 リゾートプール

私はリゾートプールにいた。


夕日が水を照らす中、ふと見上げると私は国道のように横幅の広い一本道のプールに半身水に浸かっていた。

周りを見渡すと女の子しかおらず年も私に近そうだった。誰一人として言葉を発しておらずただ無の状態で皆、斜め下を見て歩いており、顔は髪で隠れていてわからない。水着を着た女の子たちは更衣室に向けて一方通行でゆっくりと向かう。

私も家に帰ろうと思い流れに沿って行くがそこに男子更衣室はなかった。


「あれ、ここ女子更衣室だけじゃん」

と思い溜息を付きながら振り返ると反対側に、男子更衣室の標識を見つけ、女の子の流れに逆流するような形でそちらに向かうことにする。

途中、足に何か引っかかる感覚があり掬い上げると水色のブラジャーがそこにはあった。


「水着ではなくブラジャー」?

不思議に思いながらも周りにはただ魂が抜かれた少女たちしかいない。気味が悪くなり早く帰ろうとそのブラジャーを放り投げ、更衣室へと足早に向かう。

目的地が近づくに連れ水深が浅くなっていきいざ陸に上がろうとすると、上に押しつぶされるような感覚が突如全身にのしかかる。

それは、まるで去年の夏に江田島の海で行った遠泳訓練後の感覚に近くとてつもない重力が私を襲い、その後すかさず白く細い手が私の足を掴み渦中の中へと引き飲み込まれるそんな夢。

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