29話 仲間ができて良かった
空はアイニコロスに向かって走り出した。
「絶対当てる」
空のパンチがアイニコロスに当たった。
1つ1つに思いを込めながらパンチをした。
パンチを数回受けて倒れたアイニコロスの目には涙が浮かんでいた。
「初めてこんなに痛みを感じた、パンチごときが泣くほど痛いとは」
「痛みを知れてよかったな」
「あぁ」
アイニコロスはそのまま動かなくなった。
どうやらアイニコロスは能力で死を回避していたようだ。
幼少期に出来た傷口が開き始め、そこから血が流れてきた。
「終わったな」
空は自動販売機を見つけると駆け寄り、暖かいココアを飲んだ。
「奢ってくれ。」
小夜子はそう言いながら空に近づいた。
「わかったよ」
「じゃあ俺も」
「空くん私もー!」
口々に頼んでくるものだから空は思わず、「ダメだ」と顔を背けた。
「俺は1番大事な小夜子にだけ奢るんだ」
その言葉に小夜子は顔を赤らめた。
「よし、みんなで打ち上げだ」
小夜子はそう言うと空にココアを買ってもらい、ガミナの手を引いて行った。
「俺は仲間ができて良かった」
空は一言こぼし戦いの場にサヨナラをした。
ワズン ぴんくのーと @pink0116
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます