Q2 漫画家、桜井のりおの作品で、三つ子の『みつば』『ふたば』『ひとは』を主人公とするギャグマンガは何? 10
「半蔵、何を言ってるんだ?」
「いいだろ平川サン……イキるならそんだけの度胸があるのか見せてもらおうぜぇ~っ」
自らの『異能力』、『
「な、なんなんだアイツ。おいA、あんなことして意味あんのか?」
「正気じゃないですよ、能力が当たったら死ぬのに!」
ミラとマイカが僕にたずねてくるが、僕にだってわかるわけがない。
「そんなことをやっても意味はないんだけどな……」
Qは不思議そうに、本当に理解できなそうな調子で言う。
「だってそうだろう?こんなの、ジャンケンで『次はグーを出す』って言っているようなものだ。『フィフティ・フィフティ』の能力的に今起こっている現象と合致していたとして、それは彼の『異能力』だという確証は一切ないんだから」
Qの言葉に頷きながら回答席に目を向ける。当の飯島は挑発に乗って、今にも『能力指摘』をしそうだったが、同じチームの宮本が必死で止めていた。
混沌とした状況の中でも、クイズは進む。
【問題。4択問題です】
「クソっ、なんの『異能力』なんだよ、この4択問題は……」
飯島もボタンに指をおいた。
選択肢は、①トルコ料理 ②インド料理 ③フランス料理 ④日本料理
【次の4つのうち、世界さ】
ピコーン!
まだ問題文が5文字も読まれていないのに、半蔵が押した。
「トルコ料理」
正解だ。これで4-3。飯島・宮本チームは、あと2問正解されたら敗北が確定してしまう。
「くっそ、あのオッサン、もう『異能力』使ってるのを隠しもしねえ……なんなんだ今の、あいつホントは『アンサー』なのか?」
「だから『フィフティ・フィフティ』だっつってんだろ?さっさと指摘してみろよ」
歯噛みする飯島に、挑発する半蔵。この状況を打破するには、『能力指摘』をするか、あるいは飯島たちも『異能力』で正解を導くしかないだろう。
【問題。4択問題です】
もう何度も聞いたアナウンスとともに、選択肢が表示されーー。
「……ああ?なんだコレ……?」
半蔵は無い首をひねった。選択肢は、
①○の○に○○ ②○○に○ ③○○○に○○○ ④○○の○○○
そのほとんどが不自然に隠れている。
【次のうち、意味の異なることわざはどれ?】
会場内が静まり返った。
「どれ、って言われても……なあ」
ミラが隣でこぼし、こちらを見た。
(これ、何がどうなってんだよ!?答えはなんなんだ?)
ミラの『テレパス』が僕に思考を伝えてくる。
(答えは『④河童の川流れ』なんだけど……こんなの、わかるわけが)
ピコーン!
静寂に響いたボタンの音。押したのは、宮本だ。
「④番。……でいいのよね?中身はわからないけど」
正解だ。これで点差は0になった。
「おお!すごいねえ!」
Qがうれしそうに手を叩く。これが解答できたのは、彼にとっても予想外だったようだ。
「たぶん①馬の耳に念仏②ぬかに釘③のれんに腕押し……④はなんでもありだけど、河童の川流れ、とかかな?正解の④がわからなくても、他の3つが同じ意味のことわざってところから閃けば、解答できるね!すごいすごい!」
Qの喜びようからして、これは本当にファインプレーだったようだ。宮本は安堵の表情を浮かべている。それを見ながら、Qは急に真顔になって続けた。
「……まあ、彼女本人が『
Erase:クイズの問題文や選択肢の一部を非表示にできる。
この状況は、明らかにその『異能力』の影響下にあるものだ。いよいよ状況が複雑になってきて、僕は頭が痛くなる。
自称『フィフティ・フィフティ』の半蔵、『イレイズ』で阻害した問題に正解した宮本。4択問題が出続ける現象。
誰が、何の『異能力』で、この状況を作り上げているのか?
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