Q2 漫画家、桜井のりおの作品で、三つ子の『みつば』『ふたば』『ひとは』を主人公とするギャグマンガは何? 9
【問題。『正しさとは】
ピコーン!
「っしゃ!」
飯島がガッツポーズをする。
「『うっせえわ』」
正解だ。解答が早い。
「うんうん、良い押しだよ飯島さん!今のは書き出しとか歌い出しで早押しさせるのはけっこうよくあるんだよね。こういうのはホントに早押し勝負だからね」
【問題。七福神で唯一じょ】
ピコーン!
今度は宮本が押した。
「……弁財天」
これも正解だ。
「な、なんでわかるんだ?」
ミラが驚くと、待ってましたとばかりにQが解説する。
「これは面白い問題でねー。七福神っていえば、一般的に恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天なんだけど、この中で唯一っていえば唯一女性の弁財天か、唯一日本の神様の恵比寿が聞かれがちだね。だから【唯一】の後の【じょ】まで聞く必要があったんだよね」
これで3-0だ。半蔵・平川チームは未だに押せていない。
「宮本さんは教師をしてただけあって知識が豊富だし、飯島さんは反射神経が良い。それに2人とも要領がいいから、教えたことをすぐ吸収してくれたよ」
Qは僕のほうを見て目を細めた。
「さーて、これで一通り、Aくんが気づいてそうなところまではみんなに共有できたかな?」
「なっ、てめえやっぱり……」
「キミはクイズのパターンに気づいてたから早押しできたんでしょ?そうでなきゃ……キミが『アンサー』ってことになるけど?」
目の奥が笑っていない。僕は言葉を選んで、Qに返す。
「……間違ってないよ」
「そうだろうとも。キミにはもっと強くなってもらわないと困る」
僕によくわからない執着を見せるQ。僕が『アンサー』だとバレるような行動をするのを狙っているのだろうか。
【問題。4択問題です】
4つの選択肢が、2つの回答席の間に表示された。ラウンドが進んでから、こうした単純な早押しでない形式も増えている。
①リップ ②チーク ③マスカラ ④アイライナー
(答えは『チーク』だけど、化粧品関係は問題の想像がつかないな)
【次の4つのうち、もく】
ピコーン!
回答席のランプが灯る。押したのは意外にも、半蔵だった。
「チーク」
正解だ。半蔵はフン、と鼻を鳴らす。
「よく化粧品の問題がわかったな。今のはあそこでわかるのか?」
マイカは素直に感心して、僕に聞いてくる。
「いや……たぶん、まだわからないんじゃないかな」
「あ?じゃあなんで正解できるんだよ。当てずっぽうか?」
「『異能力』を使ったんだ。たぶん半蔵の、だけど、まだ確定じゃない」
これはただのクイズではなく、『異能力』クイズだ。3点差をつけられ、いよいよ平川・半蔵チームも『異能力』を使っての反撃に出たのだろう。
「そう、あの段階では問題が『何を聞いているのか』もわからない。展開のギアが一段上がったね」
Qは興味深そうにあごをなでている。
【問題。4択問題です。次の出来事のうち、古い順に並べると3番めに】
「2000円札の発行」
【問題。4択問題です。次の4人のプリキュアのうち、最もあたら】
「キュアホイップ!」
半蔵が4択問題を連取して、得点が並んだ。3-3。
「くそっ、なんなんだよコレ!」
飯島は明らかにイラついていた。Qから教わった必勝法が通じないのだ。ムリもないだろう。
「オッサンども、なんか『異能力』やってんだろ?!バレバレだぞ!」
「お、落ち着いて飯島くん、そんなこと言っても意味ないわよ」
宮本が飯島を抑えようとするが、止まらない。
「そんだけ歳喰ったら、『異能力』でズルしないと俺に勝てないもんな!オッサンどもが生還してなんになるってんだよ!」
半蔵たちを挑発する飯島。
「特にそっちのデブオタ!何が『キュアホイップ』だ、うれしそうに答えやがって!キモいんだよ!」
「……うっせえわ、ガキが!プリキュアバカにすんな!!」
それに対して、何が逆鱗に触れたのか、突然半蔵がキレた。大きな体を揺らし、回答席を叩く。
「あーもう、いいわ、言うわ。もともとダリーんだよ読み合いとか……」
そして、飯島を指さして、挑発し返すように言い放った。
「おれの『異能力』は『
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