煩悩に まみれど我は 波羅蜜多

煩悩に まみれど我は 波羅蜜多はらみった


 波羅蜜、あるいは波羅蜜多には迷いの世界である此岸しがんから、悟りの彼岸ひがんに到達するという意味がある。観自在菩薩行人般若多時・・・・・・で始まるアレである。うん、ワタシにはそんなの無理。


 ワタシは女性のお胸を果物にたとえる記事を興味津々に読むようなオッサンだ。Fカップの女性のお胸は片方で八百グラム。小玉のメロン🍈一個分か。自分の腹の贅肉なら小玉メロン二個分はあるな。じゃあFカップのお胸の感触はこんな感じかと自分の腹を揉んでみた。当たり前だが、自分で贅肉を揉んでも楽しくない。なんかむなしい。


 さて、そんな女性のお胸の重さの比喩に絶対に使われない果物がある。それがジャックフルーツ。世界最大の果物と言われている。


 一昨日わたしが仕事から帰ると、玄関の前にまるで恐竜の卵のような巨大な卵形の物体が転がっていた。そうジャックフルーツだ。うちの庭にはジャックフルーツの木もあったのだ。


 表面は短いとげとげで覆われている。健康サンダルの表面のブツブツみたいだがもっと硬い。手を押し付けるとその跡がくっきり残る。


 長さは実測で四十八センチ、幅が三十センチほど。胴回りが九十六センチでワタシのウエストを超えている。重さは十六キロほど。これはちょうど四歳男児の平均体重に匹敵する。もう少ししたらジャックフルーツ三昧になりそうだ。目の前にあるこの実は特段大きいわけではなくごく普通の大きさだ。大きなものは四十から五十キロにもなるから。


 ジャックフルーツは、この大きな実の中に黄色い房がいくつも入っている。熟したジャックフルーツはバナナっぽくもう少し濃厚な香りだ。味もバナナのように甘い。そしてバナナよりもよっぽどコシがあり、噛みごたえがある。加えて種も塩ゆでにすると食べられる。大きさはイチゴくらいで百合根のような味でホクホクしていてなかなかいける。


 さてジャックフルーツというのは英語だが和名はパラミツという。漢語由来の言葉で漢字で書くと波羅蜜になる。そうわが家は波羅蜜がいっぱいだ。


 ワタシは悟りの彼岸ではなくメタボの彼岸に向かっている。Gカップの感触を味わえる日も近いようだ。


 ジャックフルーツの実丸ごとの写真はこちらの近況ノートに。

https://kakuyomu.jp/users/TokiYorinori/news/16817330659559499332


 ジャックフルーツの中身の可食部のお写真はこちらの近況ノートに

https://kakuyomu.jp/users/TokiYorinori/news/16817330659677006025

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