熱帯で 暮らすワタシは よくぼや句

お茶、ラーメン、カレーは好む！ 軟水を

お茶、ラーメン、カレーは好む！　軟水を

　日本の水は軟水というミネラル分が少ない水が多いが、わたしがいるこちらの水は硬水だ。含まれるミネラルが多いので石鹸の泡立ちが悪い。ついでにグラスやジョッキににミネラルが付着しているとビールの泡立ちも悪くなる。

　それだけではなく、水の硬軟の違いはお茶やラーメン、カレーにも影響する。

　日本茶は緑茶であってもしばらくすると色が変わって茶色みがかかってくる。コンビニの緑茶も茶色っぽい。味の方も日本の茶葉で緑茶やほうじ茶を淹（い）れても、こちらではなんだか青臭い。言っておくがワタシには繊細な味覚なんてものはない。そのワタシが気になるレベルの違和感なのだ。

　日本茶は基本的に軟水で飲むべきもののようだ。逆に紅茶とか中国茶はこっちの水で飲んでも青臭さを感じない。硬水がきっと合っている。

　ラーメンも某外食チェーン店では塩ラーメンの提供を断念した。いくら浄水機で不純物やミネラルを除去しようとも除去しきれない。その結果クリアな塩ラーメンのスープがしばらく経つと茶色い醤油ラーメンのような色に変色するのだという。

　個人的には日本のルーで作ったカレーも、日本より香りも風味も落ちる気がする。むしろ、レトルトの方が美味しく感じるのは、やはり使う水が違うせいだろう。日本のカレールーもきっと軟水用だ。

　日本人の主婦の方に聞くと、同じカレーのルーでもこっちの水で作ると、香りや風味だけでなく、とろみも落ちるらしい。だからルーを日本にいるときより多めに使うそうだ。色々工夫すればカバーできるようだ。

　軟水だ硬水だとなんやかんや書いてきたが、考えてみればお堅い社会の日本の水が軟水で、良くも悪くも融通無碍（テキトー）でフレキシブルなこっちの水が硬水と、硬軟が真逆になっているのもなんだか不思議で面白い。