洪水に 改造バイクで 挑む猛者
洪水に 改造バイクで 挑む
今住んでいるところでは何年かに一回大洪水が起こる。場所によっては大きな道路が腰まで冠水する。そんな状況ではバイクなんかに乗れる筈がない!
だがしかし! 必要は発明の母! 大洪水のときに、それでもバイクに乗れるようにバイクを魔改造した猛者がいた。
彼は全てのパーツをシリコンで塞いで機密性を高めた。そしてエンジンの吸気口と排気口からチューブを繋げてハンドルより上の高さまで引き上げたのだ。天才か!
これなら腰の高さまで冠水してもエンジンは水に浸からないからほとんど水没したままガンガン走れる。それを見れば誰もが驚くカッコよさ! 今も動画サイトでその勇姿を見ることができる。
ところが、無敵かと思っていたこのバイクには思わぬ落とし穴があった。
【読者への挑戦】
さあ、突然ですがここでクエスチョン。一見完璧に洪水に対応しているこのバイクですが、ある根本的かつ重大な問題がありました。それはいったいなんでしょうか?
[ヒント]
・法律とは関係がありません。
・無茶な水深のところを走れないということでもありません。
では、考えてみて下さい。答えはこの下にあります。
「うおーッ!」
まるで落とし穴だった。地元のテレビのニュースを見ていたらこの改造バイクが道路の窪みに車輪を取られて転倒しそうになったのだ。危なっ!
無理もない。洪水の水は濁ったカフェラテ色だ。段差も、ブロックも、側溝も、蓋が開いたマンホームも全てを隠す。これではどこで車輪を取られるか、穴に落ちるか分かったもんじゃない。非常に危険だ。
洪水の中をバイクが走れるかどうか以前に道路そのものが全く見えないという解決不能な問題があったのだ。そのため、いくら完璧な洪水対応改造バイクでも、走行には転倒転落の危険を常にともなうのであった。
【解答】
正解は『いくら洪水の中をバイクで走れても道路そのものが全く見えないから転倒転落の危険が常にある』でした。
いかがでしたか? 洪水にはくれぐれもお気をつけ下さいね。
では皆さま、また、お会いしましょう。
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