魔女の追悼
「おや? どうやら死んでしまったようだね」
リンネの部屋で紅茶を飲んでいた魔女が呟いた。
それを聞いたリンネは誰の事だろうと考える。
イニーが再び行動を開始した事により、破滅主義派のメンバーには、魔女からの依頼以外での行動を控える様に言ってある。
普通なら勝手な行動はしないだろう。
だが魔女が死んだと言ったのだから、それは破滅主義派のメンバーの誰かが死んだって事だろう。
「誰が?」
死んだのか? その馬鹿は誰かと尋ねる。
「オルネアスよ。折角特別製の魔物を渡したのに、イニーに真正面から挑んで負けちゃったわ」
オルネアス。
破滅主義派のナンバー8で、弓を使う魔法少女。
昔は魔法局で活動をしていたが、ある事件を境に、破滅主義派のメンバーとなった。
純粋な憎しみだけで強化フォームに至ったが、メンバーの中では目立つ方ではなかった。
だが、ランカーに勝るとも劣らない程度の強さはあった。
「……薬は使ったのかね?」
「勿論使ってたわ」
薬。
正式名称は魔女しか知らず、基本的に薬と呼ばれている。
魔物の力を取り込み、限界以上の力を発揮する事が出来る。
しかし、一度使えば後戻りできい。
身体は変質し、魔物に変わる。
理性も徐々に溶けていき、最後は暴れ狂う化け物となる。
何故そんな危険な薬を魔女が配ったのか?
別に魔女としては、死にたければ勝手に死んでくれても構わなかったのだが、意味もなく死ぬくらいならと、乞われた結果薬を渡したのだ。
ブルーコレットの場合は、イニーを苦しめられる可能性があるから渡したが、魔女としてこの薬を率先して使うつもりはない。
使ってしまえば、あっと言う間に終わってしまうからだ。
アルカナの契約者が複数いるのなら別だが、今回は1人しかいないのだ。
薬を使ってしまえば、楽しみが減ってしまう。
まだアルカナが沢山居た頃は、一息に世界を滅ぼした事もあるが、結果は空しいものだった。
「そうか。彼女の事をどう思う?」
イニーの評価は、高いものではない。
それどころか、これまでの契約者の中では断トツで低いものだった。
そう、魔女は評価していた。
「そうね……イレギュラーって、言ったところかしら。ただのポンコツかと思ってたけど、案外やるわ」
フールによってアクマは本来の力を取り戻し、イニーは急激に強くなった。
本来ならありえない2つの姿を持つだけの少し変わった魔法少女だったが、アルカナの力も2つ持っている特異な存在となったのだ。
世界毎に存在している人や、魔法少女は違う。
あるいは、歩んでいる歴史が違ったりもするが、似通った部分はある。
例えば、楓ならどの世界線でもリーダー的な立ち位置に居る。
プリーアイズなら教育関係の仕事をしているのだ。
勿論何もかも違った世界も存在する。
魔女は数百数千の世界を見てきたが、イニー――イニーフリューングに該当するような魔法少女を知らない。
実際会った時は興味もあったが、落胆もしていた。
残り少ないアルカナの内で、ただ1人契約しているが、アルカナであるアクマは本来の力を失っており、魔法少女の方も凡庸の域をでない。
そんな彼女が、この短期間で上って来たのだ。
最後の契約者。最後の戦い。
それ相応の試練と苦しみを用意しなければイニーに悪いだろうと、魔女は考える。
「ポンコツからイレギュラーね。一度は自粛する様に命令をしたけど、これからはどうするんだい?」
「そうね。魔法局も思ったほど役に立たなかったし、魔法局にやってもらうはずだった事をやろうかしら?」
「ほう、何か考えていたのかい?」
リンネから提案する事もあるが、基本的に作戦は全て魔女が考えている。
破滅主義派自体が魔女による魔女の為の組織だ。
当たり前と言えば、当たり前だろう。
命令権限はリンネも持っているが、リンネがやっているのは破滅主義派の活動資金を稼ぐ行為だ。
人が集まればどうしてもお金が必要になる。
正規の手段では稼げないので裏仕事ばかりだが、いつ魔女が正式に活動を始めても良いように、それなりに貯めてある。
「滅ぼすのよ――国を」
魔法少女たちは魔女の宣戦布告により危機感を持っているが、一般人はそこまで危機感があるわけではない。
本来なら魔法局にはもう少し踊ってもらい、魔物を使って国の1つでも滅ぼそうとしていた。
そうすれば全ての人類が危機感を持ち、もっと魔女を楽しませる事が出来る。
だが、魔法局はアロンガンテとゼアーによって、腐っていた上層部のほとんどが一掃されてしまった。
自爆と言えば自爆なのだが、ここまで役に立たないとは魔女も思っていなかった。
なので、代わりにやろうと言うのだ。
「滅ぼすか……。それは人を? それとも土地を?」
「どちらが良いかしら?」
リンネは腕を組み、しばし考える。
魔女が望んでいるのはイニーの苦痛だ。
どちらの方がイニーにダメージを負わせられるか……。
「土地……かな?」
人の一掃も派手だが、土地もろとも吹き飛ばす方が、インパクトがある。
何よりも、絶望感があるだろう。
「土地ね。なら、もうそろそろあれを展開しましょう。邪魔が入ると面倒だしね」
「あれ?」
「そう、あれよ。準備に少し時間が掛かるから、それまでは好きにしてて良いわよ」
あれと言われたところで、リンネには一体何なのか分からない。
しかし、魔女は機嫌良さそうに紅茶を飲んだ後、直ぐに部屋を出て行ってしまった。
「あれか……一体なんだ?」
展開と言っていた事から、結界やそれに近いものだと予想はつく。
だが、あの魔女が準備に時間が掛かると言った代物だ。
何を起こす気なのか想像もできない。
「あら? リンネだけなの?」
リンネが、魔女がやろうとしていう事について考えていると、気怠い雰囲気のロックヴェルトが訪ねて来た。
「ああロックヴェルトか。どうしたんだい?」
「どうしたんだいって……魔女とあなたから自粛するように言われて暇なのよ」
魔女がいなくなり、空いた席にロックヴェルトは座り、魔法で取り出した野菜ジュースを飲む。
暇があればジャンヌを追い掛けるロックヴェルトも、命令にはちゃんと従う。
「その件だが、魔女からもう少しだけ我慢してくれとさ」
「ふーん。何かする気なの?」
「ああ。国を亡ぼすために何か準備をするらしい」
リンネは先程のことをかいつまんでロックヴェルトに話す。
とは言ってもリンネ自身、魔女が何をするのか分かっていない。
「そうなのね。まだ時間が掛かるようなら、ちょっかいを掛けに行こうかしら?」
「その件だが、オルネアスが死んだらしいよ」
ロックヴェルトは目を見開く。
そして、オルネアスが死んだ原因に思い至り、険しい表情をする。
「イニーかしら?」
「そうみたいだね……そう言えば、映像は見せて貰ってなかったけど、あの部屋なら確認できるかな?」
あの部屋とは、魔女が会議をする際に使う部屋であり、魔法局のオペレーター室に似た機能が備わっている。
機械ではなく全て魔法陣で補っている為、部屋中に幾何学模様が描かれている。
また、魔女の用意した結界内での戦いは妖精局と同じく、全て映像として記録されている。
しかし、固定カメラになってしまう為、詳しい映像を撮りたい場合は、操作が必要になる。
「折角なら見に行かない? 私たちの未来の姿も見られるだろうしさ」
未来の姿……薬によって、人から魔物に変化した姿の事だ。
――悔いなく死ぬ為の最終手段。
あるいは勝つ為の奥の手。
「私は人のまま死ぬ気だよ。まあ気になるし、行ってみるとしよう」
2人は部屋を出て、会議室に向かう。
拠点はそれなりに広いのだが、拠点に常に居るのはリンネ位だ。
後は番号持ちの破滅主義派の部下や下っ端がたまに居たりする。
会議室に着いたリンネは魔法陣を起動させ、システムを呼び出す。
そして、目的の映像を見つける。
「あったね。そうだ、私の分の飲み物も頼むよ」
「はい」
席に座って待っているロックヴェルトは、温かい紅茶を飲みながら寛いでいた。
そんなロックヴェルトを見て、リンネは自分の分も用意させる。
映像はオルネアスが結界を展開した所から始まった。
「あの魔法少女は私がオルネアスと一緒に殺す予定だった魔法少女ね。イニーに邪魔されたけど」
「ロシアのナイトメアだったかな? 私たちが殺した8位の後釜でなったんだってね?」
そんな物騒な話しの中でも映像は流れ、ナイトメアは単身M・D・Wに挑み、オルネアスとイニーの戦いが始まった。
イニー優勢で戦いは進み、オルネアスは腕を斬り落とされ、仕返しとばかりにイニーの腹を弓で裂いた。
「ここからだろうね。薬を使うのは」
「そうじゃないと、片腕じゃあどうしようもないもんね」
オルネアスの口から血が零れ、喉が動いて何かを飲み込む。
切断された腕の断面から代わりになる、人のものとは思えない腕が生えてオルネアスの姿が変わる。
薬を飲んだのだ。
こうなれば、もう人に戻ることは出来ない。
オルネアスはイニーを挑発する様に、不気味に笑うがオルネアスと同じ様に、イニーも姿を変える。
「この姿を見るのは2度目だけど、何とも奇妙なものだね」
「悪魔の筈なのに愚者の力を使ってるなんて馬鹿げてるって、魔女も驚いてたもんね」
「映像だけでは分からない事もあるからね。おっ、動き出すみたいだ」
矢と呼ぶにはあまりにも大きな物を弓から撃ち出し、イニーを殺そうとする。
しかし、イニーも先程より巧みに魔法を使って迎撃していき、反撃とばかりに炎弾を撃ち出す。
辺りを赤く染めながらオルネアスに炎弾が迫るが、間一髪で避け、そのまま飛んで行ってしまった。
「うわー。S級の魔物が雑魚みたいに消し飛んでるよ」
イニーが軽く放った炎弾は、ナイトメアから離れた所に居る魔物に当たって爆発した。
そして数百体の魔物が塵となった。
「覚醒状態のタラゴンと同じくらいヤバそうね」
「いや、それ以上だろうね。魔女が言ってた通りなら、この状態のイニーは魔力を無制限に使う事が出来る。時間制限があるとはいえ、その間に私たちが勝つのは厳しいだろうね」
イニーの枷である、詠唱をしなければ魔法を使えないし制約を、供給される魔力によってほぼゼロにする事が出来る。
負荷によってイニーの身体がもたないので、流石に常にそんなことは出来ないが、魔力を使った攻撃は玉に防がれ、接近しようにもイニーの魔法と玉が攻撃を仕掛けてくるのだ。
短時間であれば、一国のランカー全員と渡り合う事も可能だろう。
映像の端には、たまにナイトメアが映り、1人で膨大な量の魔物と戦っている。
しかし、そんな奮闘は2人の戦いに比べれば子供の戯れ程度でしかない。
戦地の中心の様に荒廃し、爆撃の後の様なクレーターが幾つも出来ている。
このまま戦いが続くと思いきや、イニーの2つの玉が眩い光を放ち、オルネアスを鎖で拘束する。
暴れる度に鎖が千切れるが魔法陣から次々に鎖が追加され、決して逃がさないと言わんばかりに拘束していく。
無数の魔法陣が層を形成し、天高く増えていく。
オルネアスは背中の弓で反撃をするが、結界を張られて無効化される。
「M・D・Wの時もだが、本当に馬鹿げた魔法少女だよ。こんな無茶苦茶な魔法を、普通は使おうなど思わない」
「これってそんなに凄いものなの? 確かに迫力があるけど」
「前にも話したかもしれないが、魔法少女が戦う為には魔力が必要であり、それをどれだけ効率良く使えるかが重要だ。出力はどうしても個人差があるが、イニーは魔法陣に負荷を肩代わりしてもらい、通常ではありえない魔法を使っているんだ。魔法しか使えない魔法少女の足掻きと言ってしまえばそれまでだが、あんなことをすればどれだけ魔法陣に肩代わりしてもらったとしても先に身体が駄目になってしまう。回復魔法で無理矢理回復する事によって、負荷を無視しているんだ」
リンネは早口で自分の考察を話すが、あまりにも早くてロックヴェルトは若干引いた。
言っている事は理解できるのだが、そこまで早く話さなくても良いだろうと思ってしまう。
恐らく、頭の中ではまだまだ考察をしているのだろう。
「……そうなんだ」
「ああ。これは憶測だが、彼女は寿命を削っているかもしれないね。悪魔の能力を考えればおかしくないだろう」
「どういう事?」
「これは魔女の資料にも詳しくは書かれてなかったけど、悪魔のアルカナは魂を司るんだ。あれだけの無茶をしていれば回復魔法だけでは治しきれない。寿命の前借りで怪我や体調を治している可能性が高いと思う」
リンネの考察はほとんど当たっていた。
流石にどれだけの寿命を犠牲にしてるかは分からないが、先は長くないだろうと思っている。
ロックヴェルトは頷くだけで、言葉を返さなかった。
魔法陣から1本の氷の槍が放たれ、オルネアスを串刺しにする。
苦悶の表情を浮かべて抵抗をしようとするが、氷の槍は砕けながら量を増やし、結界の中で吹き荒れた。
オルネアスの姿は完全に見えなくなり、結界が割れる。
そこには黒い肉片となったオルネアスが残るだけだった。
「これで終わりかしら?」
「いや、これはおかしいね。あの薬を飲んで死んだ場合、塵に変わるはずだ。つまり、オルネアスはまだ生きている」
「あんな状態でまだ生きてるって言うの?」
「ああ。オルネアスだからなのか、他の場合もなのかは分からないが、確かに魔女が薬を使うのを躊躇うはずだ。こんな化け物を何体も作れば、あっと言う間に世界など滅ぼせてしまう」
黒い欠片が蠢き、一か所に集まる。そして、オルネアスが復活した。
流石のイニーも僅かに顔を歪めて不快感を露わにするが、直ぐにいつもの無表情に戻る。
「さて、どうやって倒すのか見ものだね。燃やし尽くすのか、更に細かく細切りにするのか楽しみだ」
人の生き死にをニヤニヤと笑いながら見守るリンネ。
普通の人間が見たら嫌悪感を抱きそうだが、隣に居るロックヴェルトは何とも思っておらず、ただイニーの戦い振りを観察していた。
魔法少女――彼女たちにとって、人の命も魔物の命も変わらない。
生きているか、死んでいるか。
重要なのはそれだけだ。
イニーが魔法を使った事により、画面が炎で埋まる。
オルネアスも流石に突っ込む様な事をせず、注意深く炎の壁を観察するだけに留める。
数秒で炎は消えたが、その先には黒い何かが居た。
画面越しだから実際に魔力を感じることはできない。
だが、その姿を見た2人はあまりの不気味さに、たじろいでしまった。
身体から黒い何かが滴り、地面に落ちていく。
前回はドレスのようだった服は装飾のない真っ黒なものになっており、まるで水に浸したように濡れている。
皮膚は黒い何かのせいで見えず、赤い目だけが不気味に光っていた。
人……ではあるのだろう。
しかし、その姿は……。
「生まれたて。いや、壊れかけの人と言ったところかな?」
「流石に気持ち悪いわね。一体どうなってるの?」
「恐らく、身体が力や魔力に耐えられていないのだろう。容器に注がれた水が、常に溢れている状態だ。ああして立っていられる事すら奇跡と言っていい」
リンネの考察通り、この時のイニーは激痛に苛まれ、立っているのもやっとだった。
飛んでくる矢を剣で払うと、矢が四散する。
矢の消え方に違和感を感じるも、イニーは同じように矢を消していく。
痺れを切らしたオルネアスが勢いよくイニーに接近するが、剣を構えたイニーが映像から掻き消える。
あまりの速さに、映像が追い付いていなかった。
2人がイニーに気づいたのは、オルネアスの背後を取り、剣を突き刺しているところだった。
ただ驚き固まるオルネアスは足元から崩れていき、塵に変わっていく。
再生もせず、長引くと思った戦いは一瞬にて決着がついてしまった。
「……勝てるかい?」
「無理ね。化け物より化け物よ。どうして軽く振るっただけであの矢を消し去る事ができるのよ。それに、最後のあれって転移じゃなくて、普通に移動したんでしょ?」
「地面の跡を見る限りはそうだろうね。それと、あの眼にも秘密がありそうだ。これではどっちが化け物か分からないね」
イニーが白魔導師形態に戻り、吐血する。その量は凄まじく、地面を濡らしていった。
それも束の間、新たな詠唱を始める。
オルネアスが死んでも、まだM・D・Wが残っているのだ。
「残るは最後の爆発位だが、どうとでもなりそうだね」
既に結果は分かっている。
後はどのように倒したかを確認するだけだ。
イニーはナイトメアが苦戦してい魔物を魔法で一掃していく。
全ての魔力を使い切るような勢いで魔法が荒れ狂い、瞬く間に魔物が減っていく。
再び愚者の力を解放したイニーはナイトメアを呼び戻し、残りの魔物ごとM・D・Wを結界に閉じ込める。
先ほどオルネアスに使った魔法を超える魔法陣が天高く描かれ、発動の時を待つ。
そして、画面が白く染まり、M・D・Wが消え去った。
リンネは映像を消し、ぬるくなった紅茶を飲む。
「アルカナが凄いのか。イニーが凄いのか。どちらにせよ、彼女と戦う時が私たちの最後となるのだろうね」
イニーと本気で戦う場合、強化フォーム程度では力不足となる。
勝つにしろ負けるにしろ、薬を飲まなければ負けるのは確実だ。
そして、薬を飲めば、もう元に戻ることはできない。
リンネはそう言っているのだ。
「そもそもリンネは戦う気がないでしょ」
「まあね。私は後方支援担当だからね。戦いは専門にやってもらうだけさ」
リンネは椅子から立ち上がり、起動させていた魔法を解く。
「これは後で皆に見せといた方がいいね。頼めるかい?」
「分かったわ。報酬は今の映像で良いわ」
にっこりとリンネは笑い、部屋から出て行く。
ロックヴェルトは魔法で作った裂け目に入り、部屋から出て行く。
部屋から出たリンネはふと、違和感を感じた。
もう一度部屋に戻り、部屋の中を見渡すと、椅子が1つ無くなっていたのだ。
「なるほど。案外仲間想いなんだね。
そう言い残して、リンネは扉を閉めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます