第4話終わりの始まり

 毒がロキに垂れ、ロキの悲鳴をあげた。それにより地震が起こり、フェンリルが解放された。

 寒い寒い冬が続く。この長い冬、フィムブルヴェトがラグナロクの始まりの示唆しているようであった。フェンリルの子であるスコルとハティがそれぞれ弱った太陽と月を飲み込んだ。それが開戦の合図であった。アース神族の総大将はオーディン、巨人族の総大将はフェンリル。戦争開幕直後に総大将同士でのぶつかり合いがはじまった。知恵を持つ戦争の神であるオーディンは流石の強さであった。愛槍グングニルを使い、奮闘した。が、結果は皆の予想に反して呆気なかった。戦が始まって間もなくオーディンはフェンリルに捕まった。何も出来ぬまま食い殺された。フェンリルは総大将同士の戦いに勝利したが、オーディンの息子ヴィーザルに敵討かたきうちされた。オーディンと同等の力を持つ雷神トールはその時、大蛇ヨルムンガンドと対峙していた。雷神トールはハンマーのミョルニルを使い、ヨルムンガンドと善戦をしていた。だが、なかなか大きいダメージが与えられていなかった。だが、一発ヨルムンガンドに致命傷を与えた。トールの勝利におわると思われたこの戦、ヨルムンガンドは死ぬ間際に毒霧をトールに向け噴射し、相打ちに持ち込むことに成功した。

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終末の日 蔭谷怜 @kageyarei

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