アイドルオタク東大生だった俺が死んだらタイムリープして、推しと同級生になったから爆売れさせます

@gamuyakayaka

第0話[エピローグ] 突然の死

俺は東京都出身、二十歳ハタチ門馬陽太もんまようた。いきなりだが人生の終わりを迎えようとしている。

目の前には迫り来る井の頭線。

動こうとするが、線路に落ちた衝撃で折れた足は言うことを聞かない。ホーム上ではたくさんの人々が僕を指差し、スマホを構えている人もいる。

「あーこれtwitterにあげられてバズるやつか」こんなことを考えていると異様な空気感の構内に電車の警報が鳴り響いた「ブーーーーーーーーー」次の瞬間今までの人生が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。

勉強しか取り柄がなかった中高時代。東大に受かったものの、サークルにも入らずオンラインゲームに没頭するだけの毎日。最後に思い出していたのは、高校時代から推し続けていたアイドルグループ月夜坂46の明海陽香あけみようかのことだった。「面白みのない人生だったけど、月夜坂と明海陽香ちゃんを推せたのは幸せだったなぁ」「ドンっ」鈍い音がして僕の記憶はそこで途絶えた。

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