第4話 その頃勇者は…

一方その頃、勇者は始まりの村にいた。


「え?ここは、私の村じゃないか!」


勇者は驚いた。最強の魔王にあと少しで刃が届くといったところで、やられた。そう、感じた。


「あら、メルル!帰ってきてたの!?もう、だったら前もって言ってよ。アナタ、メルルが帰ってきたわよ~」


「ちょ、お母さん!私は別にここに来たくてきたわけじゃ…」


勇者は焦った。今すぐにでもあの魔王のもとへ急がねばならないのに、自らの母親に出会ってしまったから。


「もう、そんなこと言ってないで早く入って。虫が入ってきちゃうわ。」


「え、ちょっと!」


勇者は母親に勝てず、とりあえず実家に帰った。懐かしい匂いがする。

そういえば、ひさしく両親に会ってなかった気がする。1日くらいなら泊まることも良いかなと、思う勇者。

しかし、思いのほか居心地が良かったため、3日滞在してしまい、王都につく頃には一週間が経ち、魔王城の痕跡は消え、王様に呆れられながら怒られることをまだ知らない。

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魔王軍四天王最弱の俺、魔王様の負け惜しみにより最強の魔王となる ふわふわちぃずけぇき @fuwafuwa-ti-zu-cake

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