10.I believe to give me what you are
空を眺めては、雲に流るる一筋の影を惜しみながら、
ただただ逃げ惑う太陽を探し求める。
入れ違いにひらりと風を身に纏えど、微睡みに心奪われ、
届く音色の彼方、今日を置き去りにする。
天の旅人、優しい星の詩を口ずさみ、唄えば、
やがて瞬く幾重の瞳たち。
もう帰れない場所があったから、願いを手のひらに込め、
温もりに祈ってみた。
期待を叶えるなんてこと、他人から見たらきっと馬鹿だよね。
笑いが零れる。涙が降り注ぐ。
選ぶと消えてしまう儚き世界だけど、
その狭間で求めるから、愛に気づいてたんだ。
君が隣にいた分だけの自分の重みを理解しながら、
きっと二人の距離を結んでいた。
つなぐことに慣れようとして、そっと指先に触れながら、
未来を映し出すことを確かめていた。
この光り輝く世界の狭間で。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます