6.海を見上げる、空の果てまで
沈み込んだ想いの塊は、
鋭いとげの砂となって、
泥にまみれて、消えてゆく。
魚が泳ぐ、深く息を吸う。
冷たい水に溶けて流れて、
捨て去った感情、抱きしめる。
零れ落ちてく、涙の器に、
並べられた、密かな砂粒、
かすかな憂いは、痛く儚く、
深い海を見上げては、
闇の底へ、辿り着く。
意味も、存在も、
彼方に運ばれる、
場所は海の上、
遥か宇宙の空。
この手は、
もう、
届かない。
もう、
はるか。
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