転生したと思ったら過去に戻っていた。しかもなんかダンジョあるし

なっくん

第1話 突然の死

人生ってのは、本当に何が起こるかわからないもんだな



意識が朦朧としている中で 俺  高橋涼介は思った。




どうしてこうなったのかは少し時間を遡る。




カチカチカチ、タン!  


ふう〜。やっと終わった〜

おっと、自己紹介がまだだったね。


俺の名前は 高橋涼介 年齢は今年で30になる。身長はまあ平均より少し低いぐらい、顔は自分で言うのもなんだけど整ってるかな。基本的にメガネを掛けている。俺が勤めている会社はそこそこ大手で10人中8人が知っているような会社だ。

一様同僚とも仲がよく後輩からも慕われている。まあ俺の性格は同僚や後輩からは優しいって言われるからな。だから生まれてから本当に大きな壁っていうのはあったってこなかった。小学校の頃にいじめられていたときはあったが性格故に女子から好かれていたことに男子が嫉妬したからだろう。まあいじめといっても一部のうるさい男子からだけだったし悪口を言われるだけだったので今となっては笑い話に過ぎない。


話が長いって?ああ、ごめんごめん。まあ何が言いたいのかって言うと俺の人生はそこそこ充実した平凡な人生ってことだよ。」


 「何ブツブツ言っているんだ高橋くん。資料はもう終わったのかい?」



「はい、終わりました。」



「うん、いい感じだね。ありがとう。もう定時だから帰っていいよ。」



「はい、ありがとうございます。お先に失礼します。」




そう言って俺は他の同僚に声をかけて帰った。ちなみに今の人が俺の上司だ。

社会人になってから俺に良くしてくれた恩人だ。だから同僚や後輩、先輩からの人気も高い。




ざああああああ・・・


「・・今日の天気予報見てなかったなあ」


暗いor雨とは、しかも傘がない。ビニール傘を買うか?いや、なんかもったいないような感じがするしいいか。そう思った俺は小走りで家に帰った。


青信号だ渡れる。そして俺は渡った。




渡ってしまったんだ。



「ん?なんか一気に横が明るくなっ」


言葉はそこで途切れた。ドおおおん!!!


ガは!?


何だ?俺は轢かれたのか?痛いっていう次元じゃない何も動かせない。震える手で頭を触ったらぬるっという感触がした。


血がべっとりついていた。俺はその光景に恐怖を抱くわけでもなく、


ああ、死ぬのか


そう思った瞬間自分の頭の中に大切な人たちの顔が浮かんだ。


家族、友人、同僚、先輩、後輩、上司 これが走馬灯ってやつか


そう思うと体がふっと軽くなり意識も朧気になったきた。


まあ、悪くない人生だったな


そして、人生何が起きるかわからないな



それが俺が今世で最後に思ったことだった。






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