閑話 ケンカよりなかよしがいい
ひーちゃん5歳、元気な幼稚園児!
夏休みが楽しくてしょうがない!
幼稚園の皆んなと会えないのはちょっと寂しいけどにいちゃんやねえちゃんも居るし今年はお出かけも多くて楽しい!(望の大会)
朝はラジオ体操に行って、カブトムシたちの世話をして、朝ごはん食べて今日も元気にあそぶぞ!
ニナ『来ちゃった♪』
約束してないのに彼氏の家に遊びに来たよ?って顔してる彼女はニナちゃん(5)
同じもみじ組の女の子でおままごとのプロ。
おませなニナちゃんはぐいぐいひーちゃんにアプローチする肉食系女子なのだ!
ニナ『さいきん…会えなかったから…。
幼稚園が無いと連絡もくれないね?』
『ぼくスマホもってない…。』
まるでちょっと倦怠期なカップルみたいなコメントですが幼稚園が夏季休暇なだけです。モジモジしながら上目遣いで攻めてくるニナちゃんから目をそらすひーちゃん。
そこへ。
優姫『ひーにいちゃん♪お待たせ♪』
彼女は一歳下の優姫ちゃん(4)
弟が欲しいひーちゃんが男の子だと思って弟にしよう!兄ちゃんみたいに守る宣言をプロポーズと受け取った可愛い女の子。
ちょっと闇の気があるけどひーちゃんを兄と慕う妹系女子なのだ!
『…まってない…。』
優姫ちゃんはフフって笑って、
優姫『ふふ!ひーにいちゃん?そこはうそでもいま来たところだよ?っていうんだよ?』
待ち合わせシチュエーションこだわる女子の言葉に、
『…ぼくのおうちだよ?
…ちょっとなにいってるわからない…?』
承兄ちゃんの影響を強く受けるひーちゃんは兄ちゃんのマネをしたがります。
お互いにアポを取らずにひーちゃんちへ遊びに来たふたり。
女の子が2人に男の子が1人です…当然…。
ニナ『優姫ちゃんはなして!』
優姫『…いや。ニナちゃんがはなしてよ!』
ひー『…いたい…!』
ひーちゃんは左右から引っ張られます。
コレが大岡捌きなら痛がるひーちゃんを見て離した方が愛があるって判定なんでしょうが…。
ニナ『…こむすめが…!ふーっ!!』
優姫『としま!しゃーっ!!』
ピシっ!パチっ!
はーちゃんでも出ないラップ音がしますw
ひー『…しゅごいいたいよぉ…』
子猫同士が喧嘩してるような可愛らしいけどちょっと怖い真剣勝負です。
ニナ『ゆうきちゃん?ひーちゃんとやくそくしてないでしょ?』
優姫『…ニナちゃんだってそうでしょ?』
ニナ『わたしはいいの!』
優姫『わたしだって!』
がるるるるる!!
2匹のキャットファイトを無視して、
俊輔『ひー、あそぼ?
どうしたん?』
『俊輔くん…!!』
俊輔くんは砂場職人のぶっきらぼうな男の子!
あんまり喋らなくて名前の感じも兄ちゃんの親友宏介くんっぽくてひーちゃんがお気に入り!
しかも!最近サッカーハマってるってとこもひーちゃんと同じ!
俊輔くんはケンカ中のふたりを見て、
俊輔『ひーはぼくとあそぶやくそくしてる。
…一緒にサッカーする?』
俊輔くんは提案します。
優しく大人の提案にひーちゃんは感銘をうけます。
しかし…
優姫『…ニナちゃんが俊輔くんとあそべば?』
ニナ『俊輔くん!優姫ちゃんと遊んであげて?』
同時に相手に売られた俊輔くんは流石に傷付きました。
俊輔『…ひーはケンカしない女の子がすき。ひーの姉ちゃんもそうだろ?』
☆ ☆ ☆
同時刻。
望『くちゅん♡』
親友sはニヤニヤして盛り上がる!
緑『…望ってくしゃみは可愛いよね?』
きい『キャラと違いすぎる…。』
茜『昔からなんだよ…。』
芹『もう一回!』
望『ふぁっく。
…くしゃみは可愛いってなんだよぉ!』
☆ ☆ ☆
俊輔くんのお姉さんはケンカしない人みたいです…。
残念!ひーちゃんのお姉さんはケンカ大好き!
しかしふたりに効果はてきめん!
優姫『ニナちゃん♪』
ニナ『優姫ちゃん♡』
ふたりは手を取り合います。
ひーちゃんは思いました。
どうせ長くは続かない…!
そんなひーちゃんの心を読むように、俊輔くんは5歳らしからぬ渋い顔で、
俊輔『…それでもけんかしてるよりなかよしがいい。
おんなのこはとくに。』
ひー『俊輔くんかっこいいね…!』
俊輔くんを見てひーちゃんは何度も頷きます。
女子ふたりは悔しそうに、
ニナ『また!ひーちゃんが!』
優姫『俊輔くんに…!』
ふたりは悔しがりましたが俊輔くんが4人であそぼ?って誘ってくれたので公園へ移動して4人で遊びました。
男友達と仲良しすぎるのは承兄ちゃんと似てるんだけど…たぶんそっちは茨の道です…。
ひー『俊輔くんはぼくとおなじでけんかしないほうがいいね?っておもってるんだな。』
ひーちゃんは友達にからかわれたり何か言われても絶対にケンカしません。
言葉を尽くして話し合う子です。俊輔くんもそうなのかな?
…ひーちゃんは俊輔くんと本当の友達になりたいなって思うようになりました。
…兄ちゃんと宏介くんみたいに…。
☆ ☆ ☆
ストレスが溜まるとひーちゃんを書きたくなるw
向こうの宏介サイドが荒れてるから香椎さんあまあま回を書いたりひーちゃん回を書いたり。
何げにとわんこの嗅覚も彼女を疑って…って伏線を張ってたけど披露する場が無かったw
232話 親友が女の子を連れてきた2参照
https://kakuyomu.jp/works/16817330656200078233/episodes/16817330667528582051
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